安息日学校部

第10課 青年用:平本光

2020年第1期「ダニエル書―主イエス・キリストの愛と品性の啓示」

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第10課 告白から慰めへ 平本光

  • 今週のポイント
  1. ダニエル書9章について学びますが、この内容は前の8章からの継続でありダニエルが見せられた幻についての時に関する解き明かしがされる場面です。ダニエルが理解できない幻に関して答えを求め祈り、そのことに関する解き明かしがされていくことを学びます。
  2. ダニエルは祈りをもって理解できるように求めるとともに、手に入れることのできたエレミヤに神から与えられた預言やモーセの経験など聖書を研究しています。その中で捕囚の期間が70年だと分かりました。私たち現在を生きる者が未来に関して祈るだけでなく、神が示されることを研究していくことが必要だと教えています。
  3. ダニエルの祈りに関する部分が取り上げられていますが、罪の告白の祈りとあわれみを求める祈りという2つに分けられます。ダニエルは神を愛する者たちとの契約を守られる主なる神の偉大さと忠実さをほめたたえる祈りのモデルをもって祈っています。そして、自分だけが救われるようにではなく、自分を含む集団のために神の憐れみと赦しを求めて告白の祈りを持っています。
  4. ダニエルはユダヤの人々の罪を自分の罪として背負い、執り成しの祈りをしています。自分が罪のために死ぬことになっても、他の人々が救われるならば、良いと祈っているのです。このような神と人との仲保者としての祈りはキリストの心を私たちも持つように示しています。執成す民に私たちもなるという使命を負っていることを教えています。
  5. 70週の預言が出てきていますが、ダニエルをダニエル書8章の幻と9章は関連付けて世の終わりに関する情報を教えています。そして、この働きをなされるのが、イエス・キリストであることがガイドを通して説明されています。
  6. ガイド金曜日に2300の朝夕と70週が関連するものとして表があります。これは7週でエルサレムが再建されること、続く62週はイエスの公生涯の開始に至る期間、最後の70週目にあたる7日間の3つに分かれています。ここで大事なのは最後の1週間の半ばにメシアが絶たれるということです。「絶たれる」ということは古代の契約関係の締めとして犠牲の動物が割かれ、命が絶たれることに関連しています。十字架の死を通して人々から一切の罪がなくなることを教えています。キリストは私たちに救いを提供してくださっており、そのことを示す幻として70週の預言があることを教えています。

 

  • ディスカッションのためのテーマ
  1. ダニエルのように、誰かのために祈る経験がありますか。続けて執り成しの祈りをしていくために、何が大事でしょうか。
  2. 70週の預言は難しく感じますが、理解するために学ぶ方法があればシェアしてみてください。