2022年第3期「試練を共にされるキリスト」
第10課 試練における柔和 松枝重則
- 今週のポイント
- 安息日午後:人に傷つけられても、怒らず辛抱して耐える「柔和」について学びます。
- 日曜日:
- 良いことをしているのに批判され裏切られても、「怒らず辛抱して耐える」柔和という能力を神は与えられます。
- エゼキエルは妻の死を悲しまないことで、イスラエルの民が同じような経験をすると預言し、その通りになった時、神の民は主が真実であることを知りました。
- 月曜日:
- 神は「反抗する民を滅ぼしモーセを祝福する」と宣言してモーセを試し、モーセの同情心という神の愛を最大限に引き出す結果となりました。
- モーセは、自分を非難し、救う価値が全くないと思える人々にこそ、神の恵みが与えられるように求めました。
- 火曜日:マタイ5章48節の完全とは敵を気遣い愛することです。敵を愛するために、神のみが与えることのできる心の柔和が必要です。
- 水曜日:イエスは自分が正しいことを証明して「不正を正す」のではなく、沈黙を守って柔和を証ししました。
- 木曜日:「神の僕はキリストの心で武装しなければならない。彼らは侮辱や不当な裁きから逃れられると思ってはならない。彼らは熱狂者や狂信者と呼ばれる。しかし失望してはならない」(エレン・ホワイト『上を見上げて』117㌻、英文)。
- 用語解説
- 「呼び水」:ある物事の起こるきっかけとなる事柄。(月曜日)。
- ディスカッションのためのテーマ
- あなたの周囲の最も恵みにふさわしくないと思う人に、あなたはどのように、柔和と無我の謙遜をもって神の恵みを示すことができるでしょうか。(月曜日参照)。
- 柔和や謙遜はなぜ弱さと同じに見られるのでしょうか。
- 補足・コメント
- 「柔和は常に試練のるつぼの中で作用するからです。しかし、試練のるつぼがもたらす不安の中で、柔和には私たちの苦痛の原因となっている人々に恵みと永遠をもたらすと共に、私達の魂に平和をもたらす力があるのです。」副読本123㌻。
- 柔和の特徴:(副読本第10章より)
- 柔和は、悪人に対して絶えず恵みと憐れみを与えようと努める。
- 柔和は、反逆する人々に対して優しい行動をとる。
- 柔和は、進んで和解をする。
- 柔和は、たとえ不正のもとでも自分自身を弁護しようとはせず、成り行きを天父に委ねる。