安息日学校部

第10課 青年用 松枝重則

2022年第2期「創世記」

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第10課   ヤコブ、イスラエルとなる   松枝重則

 

  • 今週のポイント
    • 安息日午後:ヤコブの人生は嘘をついたために大きく変わってしまいました。神の民の歩みも不忠実の連続でした。それでも神は約束されたことを必ず成し遂げて下さいます。
    • 日曜「神と闘う」:
      • ヤコブの帰路で、かつて弟ヤコブを殺すと誓った兄エサウは400人を率いて迎えに来ました。ヤコブは恐れ、攻撃をかわす計画をし(創32:8)神の救い(11節)、神の約束を祈り(12節)、贈り物を3回に分けてエサウに送りました(13節~21節)。
      • 26節「わたしを祝福してくださらないなら、あなたを去らせません。」と神の赦しを求め続け、神の祝福を得ました。
      • 憐れみ深い神は、私たちが告白した罪を清め、信仰を確立するために働きかけて下さいます。
    • 月曜「兄弟の再会」:ヤコブは神と顔と顔を合わせて会い、赦しと祝福を経験し、励まされて兄に会うことができ、兄からも赦しを得ることができました。自分で招いた失敗からの試練を、神は神の恵みを体験するための祝福の機会と変えて下さいました。
    • 火曜「ディナへの辱(はずかし)め」:ヤコブはカナンの土地を買って友好的にカナンに住もうとしたが、ヤコブの独り娘ディナが娼婦のように扱われたので、ヤコブの息子がシケムの町を滅ぼしたことは創世記で最も卑劣な物語の一つです。神の御心を遂行するためと言って自分が神のように行動したら、神の御心は犯罪行為を正当化する口実にしかなりえません。
    • 水曜「はびこる偶像崇拝」:ヤコブはカナンの地に定住する前に、神と契約の更新を命じられました。ラケルが父から盗んできた偶像など全て土に埋め、神に犠牲を捧げて礼拝し、ヤコブは約束の地を与えられ、メシアに至るまで子孫が祝福されました。
    • 木曜「ラケルの死」:ベニヤミン誕生とラケルの死は喜びと悲しみであり、長子ルベンが側女と寝たのは忌むべきことでした。度重なる問題の中、神の民がどれほど酷い状態であっても、神は与えられた約束を必ず成就されます。これは世の終わりの神の民にも適用されます。

 

  • 用語解説
    • 欺瞞:あざむくこと。だますこと。

 

  • ディスカッションのためのテーマ
    • ヤコブの悩みの時:解決不可能と思える問題によって神に祈るほかなかった経験がありますか?求めて祈っているのに答えがないと感じたことがありますか。その時、あなたはどうしましたか。
    • 神との格闘:試練や誘惑と格闘した時のことを思い出してください。これらの格闘はどのようにあなたを神に近づけましたか。どのようにヤコブの嘆願「わたしを祝福してくださらないなら、あなたを去らせません」(創32:26)を私たちの祈りに応用できますか?

 

  • 補足・コメント

ヤコブの格闘と苦悩は再臨直前の神の民の試練をあらわしています(金曜日参照)。