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第１０課 暴かれた心霊術 小林 勝
１．安息日午後
サタンのうその１つで最も多くの人々に影響を及ぼしているものに心霊術があります。数十年前、死んだ人が生き返って、「死んでいた」間に見たこと聞いたことを語ったことがありました。
『死んだ人は実は死んでいないのだと。また、ある人は死んだ人と話すことが出来ると・・・。』このうそはサタンがエデンの園でエバに「決して死ぬことはない」（創世記３：４）と言ったのが最初のうそでした。サタンは私たちを騙そうとします。どのようにして騙されないようにするかを今週は学びます。
２．日曜日：心霊術の致命的な結果
死は新しい世界の入り口に過ぎないという考えは、霊魂不滅の考えに基づいています。しかし、聖書は死の状態についてどのように教えているでしょうか？ コヘレト9：5には「生きているものは、少なくとも知っている／・・・しかし、死者はもう何ひとつ知らない。・・・」と死者には意識がない（眠るのと同じ）とあります。なぜ、死んだらすぐに天国に行くという考えが、教会に入ってきたのでしょうか。聖書から離れたことと「霊魂不滅説は、ローマが異教から借りてきて、キリスト教の中に※１織り込んだ偽りの教理の１つである。」（各時代の大争闘下p301）からでした。
※１織り込んだ：混ぜて入れること
３．月曜日：旧約聖書における死
旧約聖書は不死の考えを教えていません。旧約聖書は、死が眠りであると教えています。詩篇は「死」を「眠り」とよんでいます（詩編13：4〔口語訳13：3〕）。死は、復活までのしばしの眠りです。異教徒たちは霊の世界を信じていましたが、イスラエル人は死を、復活の朝までの眠りと理解していました。
４．火曜日：新約聖書における死
旧約聖書も新約聖書も、死は眠りであると教えています。キリストは十字架上で死に勝利されました。キリストの復活は、キリストの再臨のときに、すべての信者が墓から復活するという保証です。キリストの再臨と死者の復活が希望です。
「そして今や、わたしたちの救主キリスト・イエスの出現によって明らかにされた恵みによるのである。キリストは死を滅ぼし、福音によっていのちと不死とを明らかに示されたのである。」（テモテへの第二の手紙1:10、口語訳)
５．水曜日：終末時代の心霊術（その1）
再臨運動のあった北米1840年代にサタンは心霊主義：人は肉体と霊魂からなり肉体が消えても霊魂は残るとし、現世の人間が死者の霊魂と交信（お話しすること）できるとする思想・信仰を使って神様の働き（セブンスデーアドベンチスト教会を通して、イエス様の再臨、三天使の使命を全世界に伝える働き）を邪魔しようとしました。そしてサタンの働き（大争闘）は今も続いていてますます私たちを騙し振り回します。
６．木曜日：終末時代の心霊術（その2）
サタンの教えの、死後も霊魂は残ることや死者との交信（お話しすること）という信仰は世界中にみられます。神道、ヒンズー教、仏教など様々な宗教の中にあります。日本にも「コックリさん」、「守護霊」「地(じ)縛(ばく)霊(れい)」という言葉があります。「キリストの再臨」という希望を打ち砕くために、サタンは私たちに死後も霊魂は残ることや使者との交信（お話すること）ができることを言って騙します。
「ここに、神の掟を守り、イエスに対する信仰を守り続ける聖なる者たちの忍耐が必要である」（黙示録14:12）
７．金曜日：さらなる研究
今週の暗唱聖句は、神様の言葉にある「再臨の希望」こそ本物の希望であることを教えています。
［暗唱聖句］
すなわち、合図の号令がかかり、大天使の声が聞こえて、神のラッパが鳴り響くと、主御自身が天から降って来られます。すると、キリストに結ばれて死んだ人たちが、まず最初に復活し、それから、わたしたち生き残っている者が、空中で主と出会うために、彼らと一緒に雲に包まれて引き上げられます。このようにして、わたしたちはいつまでも主と共にいることになります。（Ⅰテサロニケ 4：16、17、新共同訳）
聖書は、人間は肉体と霊魂に分かれることはないと教えています。第一の死は「眠り」で再臨の時に復活し神様と永遠に交わりを続けることができるようにイエス様はしてくださいました。サタンはサタンとの交わりを続けさせ、心霊術、心霊主義、スピリチュアリズムを用いて神様との交わりをさせないようにテレビ、映画、マンガなどを通し働いています。
キリストに服従することによって魂を清めるために励み、サタンとの戦いに備えて自分でできることを行なっている者は、キリストが必ず守ってくださることを知ります。（『希望への光』1871ページ参照。）
「あなたは忍耐についての私の言葉を守ったから、わたしも、地上に住む者たちをためすために、全世界に臨もうとしている試練の時に、あなたを防ぎ守ろう。」（黙示録3:10）とキリストは約束してくださる。