第10課 終わりの時 亀山 友樹
[暗唱聖句]
「そのとき、大いなる力と栄光とをもって、人の子が雲に乗って来るのを、人々は見るであろう。そのとき、彼は御使たちをつかわして、地のはてから天のはてまで、四方からその選民を呼び集めるであろう。」(マルコ13:26,27、口語訳)
1.安息日午後
今週は、主にマルコ13章から「世の終わりにどのようなことが起こるのか」について学びます。
2.日曜日:ささげられた2枚の小さな硬貨
マルコ12:41~44において、一人のやもめがレプトン銅貨2枚(当時の通常の一日の賃金の32分の1)という少額の献金をしました。彼女は少額でしたが持っているものの中からすべてを神様へささげたのでした。すべてを神様にささげたやもめを主は褒めました。神様へのささげものは「どれだけささげたか」ではなく、「ささげた時の気持ち」が大切です。
サムエル記上16:7「人は目に映ることを見るが、主は心によって見る。」
3.月曜日:一つの石も他の石の上に残らない
弟子たちは、マルコ14:1において、エルサレム神殿の美しさに夢中になり、世の生活に心を向けていました。そのような中でイエスは、これから弟子たちに起こる困難について警告されました。マルコ13:8「これらは産みの苦しみの始まりである。」とあります。しかし神の民はたとえどんな困難が起きても、恐れる必要はありません。なぜなら聖霊がその困難を乗り越えさせてくださるからです。
4.火曜日:憎むべき破壊者
マルコ13:14では「憎むべき破壊者」が来たら「読者は理解しなさい」と記されています。憎むべき破壊者は、ダニエル書に何回も登場する言葉です。憎むべき破壊者とは、ローマの将軍ティトゥスによってエルサレムが破壊されたことを指しました。キリスト教徒はエルサレムが破壊されたのを見たら逃げなさいという合図で、キリスト教徒は合図の通りにしました。
5.水曜日:大いなる苦難
マルコ13:19において、今までにないほどの苦難が起こるとイエスは言われました。そのような苦難はダニエル書の預言に記されているように、1260年の間、神の民が迫害され殺されました。しかし、イエスはマルコ13:20において、神の民を憐れみ、迫害を弱め、苦難の期間が短くされました。それでも、イエスは苦難が続くことを警告されました。
6.木曜日:人の子の到来
マルコ13:24~26はイエス・キリストの栄光の再臨の様子を表しています。新約聖書にはこの再臨の様子が多く書かれています。聖書には多くの苦難が記されていますが、苦難は苦難で終わることはありません。
ローマ8:18「現在の苦しみは、将来わたしたちにあらわされるはずの栄光に比べると取るに足りないと思います。」
7.金曜日:さらなる研究
「キリスト来臨の正確な時はわからないのだから、目を覚ましているようにと命じられている。…主の来臨を待ち望んでいる者たちは、何もしないでただ期待して待っているのではない。キリストの来臨を期待することによって、人々は主を恐れ、不義に対する主の裁きを恐れるのである。彼らは主が差し出された憐れみを拒む大きな罪を自覚するのである。主を待ち望んでいる者たちは、真理に従うことによって自らの魂をきよめる、彼らは油断のない警戒に熱心な働きを結合する。彼らは、主が戸口におられることを知っているので、魂の救いのために天使たちと協力して働くように熱意を呼び起こされる。」(『希望への光』1007ページ、『各時代の希望』第69章)