安息日学校部

第13課 青年用 松下晃大

2022年第3期「試練を共にされるキリスト」

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第13課   試練の中のキリスト   松下晃大

 

  • 今週のポイント
    1. 今期最後の学びです。今期は試練・苦しみについて学んできました。罪と苦しみは、神様が与えてくださった自由を間違って用いたことによって起きました。神様はイエス様を遣わし、イエス様自らが罪や苦しみを受けることを選ばれました。
    2. 聖書にイエス様の幼少期の記録はほとんどありません。しかし、罪の無い方が罪の世界に来て、そこで育ったということは、多くの苦しみがあったことを想像することができます。
    3. イエス様の生涯、行動、教えはいつも誤解され、拒まれ、憎まれていました。イエス様にとってそれは、どれほど苦痛に満ちた経験だったことでしょう。
    4. イエス様は地上での生涯で多くの苦しみを経験されました。その中で最も大きかった苦しみは、十字架の数時間前から始まり、十字架に至るまでの苦しみでした。(マルコ14:34)
    5. 十字架刑は、当時の最も残酷な刑罰の一つでした。神のひとり子イエス様はその肉体的苦痛を受けられました。またイエス様は、十字架上で全ての人の罪を背負われました。その時、罪に対する神様の怒りをたったひとりでお受けになったのです。それは、人類のだれも経験したことのない深く暗くつらい、精神的な苦痛でした。
    6. 苦しみに遭うとき、私たちは二つのことを心に留める必要があります。

–イエス様は、私たちが経験したどの苦しみよりもつらい苦しみを経験された。

–イエス様の苦しみの働きを通して、私たちに永遠の命が約束されている。

 

  • ディスカッションのためのテーマ
    1. ゲッセマネと十字架の時のイエス様の思いを想像してみましょう。自分がそのような経験をするとしたらどうでしょうか。イエス様はこれらの試練から逃れることもできたはずです。しかし、なぜこれらの苦しみをお受けになったのでしょうか?
    2. あなたが苦しみや困難に直面した時、イエス様があなたのために十字架でお受けになった苦しみは、あなたにどのような希望と慰めを与えますか?
    3. 今期の学びを振り返り、学んだことをシェアしましょう。

 

  • 補足・コメント

3ヶ月に及ぶ試練・苦しみについての学びお疲れ様でした。どうだったでしょうか。難しかったでしょうか。でも私たちの生活に深く関わる大切な学びでしたね。苦しみの原因や理由など、多くの疑問に答えてくれた学びであったと信じています。ただ、大切なことは、イエス様は私たちの苦しみをよくご存知であるということ、そして、イエス様の苦しみの働きのゆえに、私たちには永遠の命が約束されているということです。苦しみを通して日々精錬され、イエス様の再臨に備えていきたいものです。