第1課 読むことから理解することへ 金城博明
- 今週のポイント
日曜日:ダニエル書の中心は何でしょうか?イエス様ご自身の言葉です。「この聖書はわたしについてあかしをするものである」(ヨハネ5:39)。イエス様の時代の聖書と言えば旧約聖書の事です。ダニエル書の中心はイエス・キリストであることを意識しながら学びましょう。
月曜日:ダニエル書を学ぶためにはダニエル書の構造も知っておく必要があります。私たちが良く知っている文章構造に起承転結がありますが、当時はギリシャのアリストテレス的三段論法が基盤となっていました。ガイドに書かれているA、A´やB、B´はそのような論法です。繰り返すことによって大事なことを強調しています。
火曜日:旧約聖書に書かれている多くの預言は古典的預言です。それは過去に起こった出来事であり、神様がイスラエルと契約を結び、人々の応答によって左右されてきました。しかし、ダニエル書の預言は終末的預言です。キリストの再臨までの歴史の流れを神様は示されました。それは人間の応答によって左右されずに確実に成就する預言です。また、この預言の特徴は夢や幻を通して神様は御心を伝え、また象徴、イメージ(羽や角を持つ竜)を用いられています。
水曜日:終末的預言をどのように研究すれば良いのでしょうか?ガイドでは過去主義、未来主義、理想主義、歴史主義と4つの解釈方法が紹介されておりますが、アドベンチストの立場は歴史主義です。神様は預言を通して、ダニエルの時代から終わりの時に至るまで途切れることのない一連の歴史を明らかにしていると考えています。また預言の時間も「1日=1年の原則」(民数記14:34、エゼキエル4:5-8)に従って解釈することを覚えておきましょう。
木曜日:ダニエル書の学びから、今の私たちの信仰生活にどう適応出来るでしょうか?ダニエル書には色々な王が登場しますが、歴史を支配しておられるのは全宇宙の創造者でおられる神様です。私たちも地上の王ではなく神様に目を向けていく事が大事です。また神様は歴史を導いておられます。イエス様は「わたしは道である」とおっしゃいました。ダニエル書を通してイエス様が再び来て下さるご再臨までの道を学ぶことができます。学びを通して、私達の歩みを迷わずにイエス様との再会へと導いてくれます。
- ディスカッションのためのテーマ
- ルカ24:25-32でエマオへの途上の弟子たちにイエス様は旧約聖書からご自身の事を証され、弟子たちの心が燃えてきました。聖書を読みイエス様と出会い、心が燃えた経験を分かち合ってみて下さい。
- ダニエルは神様からイエス様のご再臨までの道のりが示されました。私たちの人生の道のり、例えば進路選択、職業選択、伴侶の選択等を神様から祈りや御言葉を通して示された経験を分かち合ってみましょう。