安息日学校部

第1課 青年用:平本光

2019年第4期「エズラ記とネヘミヤ記―忠実な指導者を通して神がなしうること」

PDFダウンロード

第1課 歴史を理解する ― ゼルバベルとエズラ 平本光

  • 今週のポイント
  1. 今日、私たちが知っているエズラ記とネヘミヤ記は、イエスの時代は1つの書と考えられていました。その中のまずエズラ記を学びます。人生を神に頼らず進めようとしたときイスラエルの人々はバビロンの国に囚われの身となりました。イスラエルの人々が反省し神と共に歩む道を再び選んだとき、神は人間に関わってくださり、素晴らしい道が開かれていきます。神はペルシャの王キュロスの心動かされ、神の民のために帰還する許可を与えられたからです。神の力強く恵み深い行動に前向きに応答する実例から私がどのように応答するのかを学びます。
  2. エルサレムでの生活を回復するために神が最初にお用いになった人たちの一人がダピデの子孫のゼルバベルで、名前の意味は「バビロンの種」です。イスラエルの人々がバビロンに捕囚となっていた時代にバビロニアでうまれ、エルサレムへの第一次帰還を導いた人物です。捕囚後のユダの総督になって、神殿の修復をしました。
  3. まず、紀元前538年に、ペルシャ王キュロスは、イスラエルの民は故国に帰還し、ネブカドネザル王によって破製されていたエルサレムの神の宮を再建するように命じました。不幸なことに、地元の人たちの反対に遭遇し、バビロン捕囚から帰還したユダヤの民は、建築を中止しなければなりませんでした。そこで神はもう一度介入され、次の王ダリウス一世を通して勅令を出し、ユダヤ人による宮の再建を許可しました。今度は、たじろぐことなく、ユダヤ人は5年で工事を完成し、神の宮を献堂しました。
  4. この時代のもう一人の主要な人物はエズラですが、名前の意味は「助ける」という意味があります。彼は書記官であり、祭司でしたが、系図によると、イスラエルの最初の祭司長アロンの子孫でしたことを教えています。ペルシャのアルタシャスタ王(=アルタクセル1世)の治世7年(紀元前457年)に、エズラは王の同意を得て、ユダヤ人たちに伴われてエルサレムに向かいました(第二次帰還)。エズラは、護衛してくれる兵を王に求めませんでした。そのため旅行の前に、彼らは断食し、神の加護と導きを祈り求めていたので、恵み深い神は彼らを無事に守られました。このように今日の神を信じる人々の模範を学ぶことができます。神が私たちの生活に伴われ、私たちの日々の必要を顧みられ、私たちが神の守りに応答できるのは、ただ感謝と賛美を通してであることを教えています。

 

  • 用語解説
  1. 捕囚:イスラエルの人々がバビロニア王ネブカドネザルによってバビロニアに捕まって連れていかれたこと。連れていかれた民は支配階級に属する者や技術者で,イスラエルに残された人々もいましたが、国を管理できず衰退しました。

 

  • ディスカッションのためのテーマ
  1. 神様から愛されていることを感謝し讃美する生活を、続けるためにどうすることがよいでしょうか。強制することはできませんが、神を知らない方にどのように伝えますか。