2020年第2期「聖書をいかに解釈するか―神の言葉の理解の仕方」
第1課 聖書の独自性 仲泊大輔
- 今週のポイント
- 聖書は神の言葉です。しかし、それを神の言葉だと知っているだけでは不十分です。歴史を見ると、神が望まれるとは思えない残酷な出来事がこの聖書を掲げて行われたことがわかります。つまり、聖書の言葉を神の御心通りに行おうとするのであれば、聖書そのものの解釈の仕方を知る必要があります。「例えば、パウロや福音書の記者たちは、いかに旧約聖書を解釈したのでしょうか。・・・また、イエス御自身は、どのように聖書を用い、解釈なさったのでしょうか。聖書の読み方について、イエスの手本よりも良い手本を私たちが見いだすことはないでしょう」(ガイドp2) 。イエス様が読まれたように聖書を読み、また実践することができますように。
- 「聖書は類まれな書物で、・・・このような本はほかにありません。それもそのはず。何しろ、これは神の言葉なのですから」(ガイドp4) 。また「彼らは取捨選択するべきではなく、『この律法の言葉をすべて』(申32:46)守るべきである」(ガイドp5)とあるように、たとえ私たちにとって受け入れがたい内容があっても、それを神様が求めておられるということです。そして、「聖書全巻の焦点、目標はイエスです」(ガイドp5)とあるように、聖書の言葉はどのような言葉であっても、イエス・キリストの何かしらの側面を示しています。聖書を隅々まで調べることで、私たちはイエス・キリストをより深く知り、そして愛するようになるということです。
- 「聖書の力に関して最も説得力のある証拠の一つは、人の変えられた人生です」(ガイドp9)とあるように聖書には人を変える力があります。そして、そのような変化は「神の生ける言葉は、『真理をことごとく悟らせ』(ヨハネ16:13)てくださる聖霊」(ガイドp9)によって起こります。この聖霊は、聖書記者たちを導いてくださったお方であり、記者たちを導かれただけでなく、私たちが聖書を読むときにも、同じ導きが与えられます。その聖霊を通して示されたキリストは私たちに語りかけます。「律法には何と書いてあるか。あなたはそれをどう読んでいるか」(ルカ10:26)私たちはキリストのその問いかけに何と答えるでしょうか。今期の学びを通して、イエス様が読んだように、また聖書記者たちが聖霊に導かれて聖書を解釈したのと同じ読み方を学ぶことができますように。
- ディスカッションのためのテーマ
- 聖書のどの箇所を読んだときに神の言葉だと感じますか?それはなぜですか?
- 聖書の言葉によって考え方や生活が変わった経験はありますか?