安息日学校部

第1課 青年用 佐藤由歩

2022年第3期「試練を共にされるキリスト」

PDFダウンロード

第1課   羊飼いの試練   佐藤由歩

 

  • 今週のポイント
    1. 今週は詩篇に登場する羊飼いの働きと、神様が私たちに示される「正しい道」とは何かについて学びます。
    2. 旧約聖書と新約聖書の両方において、羊飼いは神様を描写するものとして象徴的に用いられています。羊飼いであられる神様は、道に迷った私たちを捜し出し、養い、そして正しい道へと導かれる愛に溢れたお方です。
    3. しかし神様のなさる導きとは、単に私たちを安全に目的地へ案内するということだけを意味しているのではありません。聖書に書かれている数々の物語から分かるように、神様はご自分の目から見て私たちが正しい道を歩むために、時として私たちに訓練を伴わせるのです。
    4. ですから私たちは時に「死の陰の谷」(詩篇23:4)を通るような経験をすることがあります。そのような時、私たちは神様が誤って自分をここへ導いたと思ってしまうかも知れません。しかしそれは、「あなたがわたしと共にいてくださる」(同上)ことを知るために必要な経験として神様が備えてくださるものなのです。
    5. 私たちの人生は常に敵に囲まれています。「わたしを苦しめる者を前にしても/あなたはわたしに食卓を備えてくださる」(詩篇23:5)とは、羊飼いである神様が私たちと共にいてくださる限り、いずれの敵も神様が私たちにお与えになったものを奪うことはできないということを意味しています。
    6. しかし、だからといって私たちは神様の存在を常に強く感じながら生きているわけではありません。様々な困難に置かれてどうすることもできないでいる時も、神様の慈しみと変わることのない愛が私たちを常に追ってくるという真理を分かち合うことで、神様のご臨在を感じることができるのです。

 

  • ディスカッションのためのテーマ
    1. 「あなたのむちと、あなたのつえはわたしを慰めます」(詩篇23:4口語訳)。むち・杖と慰めは一見矛盾しているように思いますが、これはあなたにとってどんな意味を持っていますか?
    2. 上記の聖句から、神様があなたを「み名のために正しい道」(同3節)へと導かれた経験を分かち合ってみましょう。
    3. あなたがなんらかの苦しみや逆境に陥った時、支えにしている聖書の言葉や物語はありますか?