2022年第1期「終わりの時代に生きる」
第1課 想像の御業 佐藤由歩
- 今週のポイント
- 「初め」を意味する創世記は、これに続く聖書の各書巻が拠り所とする基礎であり土台です。なぜなら創世記はイエス様について語り、また万物の創造と堕落した人類への贖いという恵みの業で満ちているからです。今週は創世記1章と2章から、神様による創造の御業と人類への教訓について学びます。
- 創世記1章において聖書が最初に伝えるメッセージは神様です。聖書は初めから神様が存在なさっていたことを前提として書き出します。そのような創造主なる神様は権威と力に満ちた方でありながらも私たちと親密な関係を結び、愛を持って寄り添ってくださる方です。ですから私たちは「喜びをもって主に仕え」(詩編100編2節)ることができるのです。
- 天地創造の記述の区切りごとに、神様はその御業を「良し」とされます。この「良しとされた」との表現は、創造の御業がうまく機能しており、美しく完璧で、その中に何の悪もなかったことを意味します。万物は、秩序に満ちた神様の御心と御言葉によって造られました。ですから今日においても、地球は絶妙なバランスの中にあるのです。
- 第七安息日は、神様が創造の御業を終えて「見よ、それは極めて良かった」(創世記1:31)と認めたことを信じる私たちの信仰の表明であり、その日1日を通して神様と共に創造の価値とその美しさを認め、祝うことです。また安息日は、救いの奇跡を指し示すものでもあります。それはまた、私たち人類にとっての苦しみと試練にもやがて終わりを迎えるという希望です。
- 創世記2章7節を読んでください。「神のかたち」とは霊的・肉体的のどちらか片方だけを指すのではなく、神様が「人を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた」(同上)とあるように、その双方が神のかたちとして私たちのうちに存在しているのです。そして神様は後に男の体から女が造られましたが、それは男女共に同じ性質を持つ存在であることを示しています。
- 私たちの生きる目的は本来、神様が造られ、そしてその全てを私たち人間に与えてくださったこの美しい世界を管理するためでした。食べ物においても、また婚姻関係においても全て神様が人間にくださった恵みの賜物です。そして神様は、これによって人間が楽しく生きることを願われていたために、命令と警告も与えておられるのです(創世記2章16、17節)。
- ディスカッションのためのテーマ
- もう一度、詩編100編を読んでください。あなたは天地万物を造られ、それらを維持しておられる神様に対して、どのような形で感謝と賛美を捧げることができますか?
- 神があなたに与えられたものすべてについて考えてみてください。それらのあなたが受けたものに伴う責任はどのようなものでしょうか。(木曜日の質問より)