安息日学校部

第1課 聴覚しょうがい者用 武田 将弥

2025年第2期「聖書の預言の学び方
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第1課  預言のいくつかの原則(4月5日) 武田 将弥

1.安息日午後

聖書の預言については大切な意味や秘密、将来に起こるべきことが含まれているので、内容を理解することはとても重要なのですが、クリスチャンの間でも考え方や解釈が異なるため、意見が合わなくて争いになってしまうことがあります。しかし神様の恵みである預言の聖書研究が、私たちにとって争いの種になってしまってはサタンが喜ぶだけです。

聖書には「皆、勝手なことを言わず、仲たがいせず、心を一つにし思いを一つにして、固く結び合いなさい(Ⅰコリ1:10)」と書いてあります。だから争い合うのではなく、祈りながら聖霊に導いていただくことが大切なのです。

 

2.日曜日:読者は悟れ

聖書は、神様を求める信仰の心で読むか、それとも知識を増やしたいから読んでいるのかで、内容がどのように自分の中に入ってくるかが変わってきます。ホワイト夫人も聖書研究をする時は、必ず祈ってから勉強するようにと勧めています。聖書は神様が与えてくださった大切なメッセージですが、聖霊の力を借りないと正しく意味が理解できません。神様の言葉は命であり光であり霊なのです。だからこの世の物質である頭の脳ミソで、霊の言葉を理解しようとしても、肉体では理解しきれません。神様の言葉は霊なのですから、霊で理解する必要があります。だから正しく自分の心に修めるには祈りが必要なのです。

 

3.月曜日:神は理解されることを望まれる

残念ながら私たちは神様の御心を完全に理解することは出来ません。家族や友人はもちろん、自分のことですら隅から隅まで知ることが出来ません。数日前のこともすぐに忘れてしまいますし、明日の今頃は自分がどうなっているのかも予測がつきません。私たちは宇宙よりも広くて大きな神様のことを、全てを理解しようとすることは無理なのです。しかし少しずつ理解していくことは出来ます。なぜならばイエス様は私たちが救われるために、預言の意味を理解することを望んでおられるので、謙虚に努める者を応援してくださるからです。

 

4.火曜日:ダニエル ― これらのことを秘めなさい

ダニエル書とヨハネの黙示録は、同じく終わりの時代に関する預言ですが、ダニエル書の時にはまだ秘めておきなさいとされていました。しかし、黙示録では「秘密にしておいてはいけません。時が迫っているからです。」と、預言についての聖書研究を進めるように言われています。

 

5.水曜日:御言葉を研究する

聖書を研究するときに注意しなくてはならない事があります。それは聖書の一部分だけを読んで、それが全てであるかのように狭く考えてしまうことです。たとえば聖書にはノアの時代に、洪水で世界がリセットされたことがありました。しかしその話だけを読んで、神様は厳しくて怖いお方であると決めつけてしまうのは間違いです。そもそも洪水が起こる原因を作ったのは悪い人間たちですし、またすぐに洪水になった訳ではありません。100年以上も神様は人間たちが悔い改めるのを忍耐されたのです。このように、神様は愛と正義をもって人類を導いてきたことが沢山あったことも理解する必要があります。要するに聖書はバランス良く、お話の全体を通して研究する必要があるということです。

 

6.木曜日:比喩的か、文字通りか

聖書の預言を研究するときは、文字通りに受け取るべきか、それとも比喩的に受け取るべきかを判断しなくてはなりません。聖書の預言で象徴的な言葉に置き換えられているのは、たとえば「女」は教会を意味し、「角」は国や政治的な権力を表していますし、「剣」は神様の言葉を意味しています。これが分かると聖書の預言の意味していることが、だんだん理解できてきます。

 

7.金曜日:さらなる研究

黙示録やダニエル書は難しいと感じるかもしれません。しかしイエス様は、私たちに時が迫っていることをはっきりと宣言しています。だから終わりの時代に関する預言の研究をやめてしまうのは、神様の望まれていることから外れてしまいます。諦めずに忍耐と祈りをもって聖書に向き合いましょう。

 

★振り返りの質問★

神様の言葉である聖書の正しい読み方には、どういったものがあると思いますか? みんなで考えてみましょう。