安息日学校部

第1課 聴覚しょうがい者用 柳 鍾鉉

2025年第1期「神の愛と正義
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第1課  神は喜んで愛される    柳 鍾鉉

1.安息日午後
[暗唱聖句] わたしは彼らのそむきをいやし、喜んでこれを愛する。わたしの怒りは彼らを離れ去ったからである。(ホセア14章4節、口語訳)

★今週は、神が罪人をどれほど愛しておられるかを考えます。イエスを三度否認したペトロを赦し、復活のあとに「わたしを愛しているか」と尋ねられたように、そのイエスの質問は現在のわたしたちにも同じく投げかけておられる究極の質問です。あなたはそのイエスの質問にどう答えますか?

2.日曜日:合理的な期待を超えて
出エジプト記33:15〜22を読んでください。
モーセがシナイ山に登っている間、イスラエルの人々は金の子牛を作って拝み、神の怒りを招きました。イスラエルの人々が神の裁きを受けて滅ぼされると思ったモーセは十戒の書かれた石の板を投げつけ、砕きました。そして神に罪を犯したイスラエルの人々のためにとりなしの祈りを捧げました。その祈りの答えの一つがこれです。「わたしは恵もうとする者を恵み、あわれもうとする者をあわれむ」(出33:19)。罪を犯して滅びるしかないイスラエルの人々に神は合理的な期待を超えてご自分の愛をあらわし、示し続けておられました。あなたはその神の愛を心からいただきたいと願っていますか?

3.月曜日:報われぬ愛
ホセア14:2〜5(口語訳14:1〜4)を読んでください。
預言者ホセアは神の言葉にしたがって淫行の女ゴメルを妻として娶り、結婚生活を送りました。彼女は何度も夫ホセアから離れ淫らな行いをして子供を産みました。そのような不誠実な女は神から離れ偶像崇拝に走ったイスラエルの人々を表しています。神はそのような罪深いイスラエルの人々に対して多くの赦しを与えますが、その神の愛と憐れみは報われませんでした。イスラエルの民は神の愛を受けるに値しませんが、それでも神は赦し、愛し続けておられます。あなたはそのような神の愛は無駄であると思いますか?

4.火曜日:喜んで与えられる愛
父よ、あなたがわたしに賜わった人々が、わたしのいる所に一緒にいるようにして下さい。天地が造られる前からわたしを愛して下さって、わたしに賜わった栄光を、彼らに見させて下さい。(ヨハネ17:24、口語訳)

★神は、度重なる反逆にもかかわらず、イスラエルに喜んで愛を与え続けられただけではなく、わたしたちがまだ罪人であったときにさえ、喜んで愛を与えてくださいました。それができるのは「神は愛である」からです。神は人類が罪を犯し、堕落してからも大いなる愛と憐れみと恵みを示しておられています。それはすべて神ご自身の意志によるものです。あなたは今その神の愛を惜しみなく受けている対象であり、尊い存在であることを忘れないでください。

5.水曜日:招かれる人は多いが、選ばれる人は少ない
マタイ22:1〜14を読んでください。キリストの婚宴のたとえで知ることは、王はご自分の息子の結婚のお祝いに多くの人々を招いていたことです。しかし、その喜ばしい宴会に招かれた人々の中にはそれを喜ばないで王の招きを断った人がいた事実です。このたとえは、この婚宴が単純な王の息子の結婚のお祝いではなく、王の息子を次の王として認め受け入れる政治的な意味合いがあることを示唆します。王である神は一人息子であるイエス・キリストのために救いの宴会を催してすべての人々を招きました。ところが、その招きを受け入れる人は少ないのです。つまり、イエス・キリストをご自分の王として、神として信じ受け入れる人が少ないことをこのたとえを通して知ることができます。あなたは王である神が用意された救いの婚宴に喜んで応じられますか?

6.木曜日:私たちのために十字架につけられる
生きているのは、もはや、わたしではない。キリストが、わたしのうちに生きておられるのである。しかし、わたしがいま肉にあって生きているのは、わたしを愛し、わたしのためにご自身をささげられた神の御子を信じる信仰によって、生きているのである。(ガラテヤ2:20 口語訳)

★イエスは、罪人である私たちのためにご自分の体を十字架につけ死なれました。神の愛はそのイエスの十字架で究極の形であらわれたのです。イエスは、ご自分の自由意志で私たちのためにご自身を捧げてくださいました。それは驚くべき愛です。それによって、罪人である私たちには再び神との関係を修復し和解できる道が開かれました。そして父なる神に対して、アッバ!父よ!と呼べるようになりました。これを可能にしてくださったのは、キリストの一方的な愛によるものです。キリストの十字架は二つのことを物語ります。一つは人類の罪の恐ろしさ、もう一つは神の愛の偉大さです。あなたはキリストの十字架をあなたのものと信じ受け入れますか?

7.金曜日:さらなる研究
「世界は、神に関する誤った解釈の暗黒におおわれている。人々は、神の品性の知識を見失い、それを誤解し、誤って理解している。この時にあたって、神からの使命、良き感化を与え、救いの力を持った使命を宣言しなければならない。神の品性を明らかにしなければならない。世界の暗黒の中に、神の栄光の光、恵みと憐れみと真理の光が輝かなければならない。(『キリストの実物教訓』第29章)

〈話し合いのための質問〉
★あなたは「神はいない」という考えよりも、「神は私たちを憎んでいる」という考えがもっと悪いと思いますか? それはなぜですか?