安息日学校部

第9課 青年用:村上 亮

2021年第3期「キリストにある休み」

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第9課 彼らの考えを変え 村上 亮

 

  • 今週のポイント
  1. 日曜日 「ただ願わしいことは、彼らがつねにこのような心をもってわたしを恐れ、わたしのすべての命令を守って、彼らもその子孫も永久にさいわいを得るにいたることである」(申命記5:29)。神様はここで、「ミー・イッテン」と言う言葉で願いを表しています。全知全能の主が自由意志を尊重している姿を見ることができます。神様は強制ではなく、人間の自由の意思によって神様を選ぶことを求めているのです。
  2. 月曜日 「その所であなたがたは人が手で作った、見ることも、聞くことも、食べることも、かぐこともない木や石の神々に仕えるであろう」(申命記4:28)。神様は神の民の未来を知っていました。異教の神々に気持ちが移っていくことを予見していたのです。神の民の背信をあらかじめに知っていたにもかかわらず、神様は悔い改めて立ち帰ることを前もって伝えました。
  3. 火曜日 人類は罪の侵入により神様の御心とは反対の生き方をするようになりました。しかし、人間が堕落してもなお、主の愛は変わることなく御元に立ち返ることを望んでおられます。罪に従うならば、それに相応しい報いを受けます。しかし、主に従うならば祝福を受けます。「あなたもあなたの子供も共にあなたの神、主に立ち帰り、わたしが、きょう、命じるすべてのことにおいて、心をつくし、精神をつくして、主の声に聞き従うならば、あなたの神、主はあなたを再び栄えさせ、あなたをあわれみ、あなたの神、主はあなたを散らされた国々から再び集められるであろう」(申命記30:2)。
  4. 水曜日 「そしてあなたの神、主はあなたの心とあなたの子孫の心に割礼を施し、あなたをして、心をつくし、精神をつくしてあなたの神、主を愛させ、こうしてあなたに命を得させられるであろう」(申命記30:6)。問題は神の民の心にありました。外面的な割礼だけではなく、心の割礼が必要なのです。
  5. 木曜日 バプテスマのヨハネは宗教指導者に対して悔い改めを求めました。「自分たちの父にはアブラハムがあるなどと、心の中で思ってもみるな。おまえたちに言っておく、神はこれらの石ころからでも、アブラハムの子を起すことができるのだ」(マタイ3:9)。時の宗教指導者たちは選民思想に陥っていたのです。しかし、救いはイエス・キリストの功績による以外はありません。聖霊によって罪が示され、悔い改めに導かれ、贖いを受け入れる信仰が必要なのです。
  • 用語解説
    • 自由意志 人は主体的に物事を意思決定する能力があります。神様は自由意志をもった存在として人間を創造されました。信仰に対しても同じです。神様は救いの招きに応じて欲しいと願っています。信仰は強制されるものではありません。自ら選びとるものです。しかし、同時に人間の自由意志が罪によって歪められていることも覚えていく必要があるでしょう。
  • ディスカッションのためのテーマ
  1. 罪の結果を悲しむことと、罪そのものを悲しむことの違いは何でしょうか。その違いはなぜ重要なのでしょうか(水曜日の質問)。
  2. 上記の質問を考える上で、マタイ27:3−5の記事を参考にしましょう。イエス様を裏切ったユダの例です。