第９課 宇宙的対立（３月１日） 山地 悟
１．安息日午後
[暗唱聖句]
「お前と女、お前の子孫と女の子孫の間に／わたしは敵意を置く。彼はお前の頭を砕き／お前は彼のかかとを砕く。」（創世記 3:15、新共同訳）
聖書には、神様と悪魔の争いが書かれています。今週は、二つの質問を考えます。
①神様と悪魔の争いは、聖書のどこに書かれているか
②争いの中心は何か
２．日曜日：「敵の仕業だ」
マタイ13：24〜27を読みましょう。「主人（＝神様）が畑（＝世界）をつくったなら、なぜ毒麦（＝悪）が起こるのでしょうか？」この質問の答えは、「敵（＝悪魔）の仕業だ」でした。では、神さまはなぜ、悪をすぐに滅ぼさないでしょうか？ それは、すぐに毒麦を抜くと、良い麦も一緒に傷ついてしまうからです。
３．月曜日：地上における争闘の起源
創世記1：31を読んでください。神様が世界をつくった時、世界はどんな状態でしたか？
創世記3：1〜7を読んでください。神様がつくった良い世界に、悪が入ってしまったのはなぜですか？
蛇は、「神様の言葉は嘘だ」と言いました。エバは、「誰を信じるか」を選ばなければいけませんでした。信じることは、愛することと関係しています。
４．火曜日：天における争闘の起源
アダムとエバが罪を犯す前から、蛇（悪魔）も悪も存在していました。エゼキエル28：12〜19と、イザヤ14：12〜15を読んでください。罪はどのように始まりましたか？
悪は天（神様の国）で始まりました。最初に罪を犯したのは、美しい天使「ルシファー」でした。ルシファーは※高慢になりました。そして、神の悪口を広めて、自分が神のようになろうとしました。
※高慢になりました：神様より偉いと思うようになりました。
５．水曜日：「もしわたしを拝むなら」
マタイ4：1〜11を読んでください。サタンは、イエス様を3回誘惑しました。イエス様は、聖書の言葉でサタンと戦いました。３つ目の誘惑は、サタンの願望（願い通りになってほしいという思い）でした。サタンは、イエス様に「私を礼拝しなさい」と言いました。神様のように、自分が礼拝を受けたかったのです。
６．木曜日：宇宙的対立の本質
サタンは、どのようにして神様と戦うのでしょうか。力で勝つことはできません。サタンは、嘘で神様を攻撃します（ヨハネ8：44、45）。サタンは「神様は愛ではない」「神様の律法は正しくない」と言います。イエス様は、神様について「真理」を語り、サタンの嘘と戦います（ヨハネ18：37）。
７．金曜日：さらなる研究
「聖書の中に……はっきりと教えられていることは、罪が入ってきたことに対して神には何の責任もないということ……である。（中略）罪……の存在については理由を挙げることができない。……その言い訳をすることは、それを弁護することになる。」
「もしサタンの存在がたちまち抹消されてしまったら、彼らは愛よりもむしろ恐怖から神に仕えたであろう。」（『希望への光』1836、1839ページ、『各時代の大争闘』第29章）
【考えてみよう】
・ルシファーが初めて罪を犯したことに、「理由を挙げることができない」のはなぜですか？
・なぜ神様はサタンをすぐに滅ぼさなかったのでしょうか？