安息日学校部

第8課 青年用:金城博明

2022年第1期「終わりの時代に生きる」

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第8課   新しい契約の仲介者イエス   金城博明

  • 今週のポイント
    1. 日曜日・・・新しい契約とはイスラエルの民が従うことのできなかったモーセ契約(シナイ契約)に代わるものです。モーセの律法が要求していたことはすべて、メシアであるキリストによって満たされ、キリストを信じる者は神の恵みよってキリストの義が与えられる契約です。これこそ私たちに救いが与えられる完全な義です。
    2. 月曜日・・・「新しい契約」と訳されている言葉は原語(ヘブライ語)では「更新された契約」、「真新しい契約」という両方の意味があります。新しい契約は、イスラエルが契約を破った故に神がキリストを遣わされて契約を更新され、さらにキリストが律法を全て守られ、私たちを律法違反からくる罪の刑罰、滅びから救い出して下さった真新しい契約です。
    3. 火曜日・・・旧約時代は大祭司が地上の聖所で人間の罪を執り成す仲介者でした。しかし、今は、更にまさった仲介者キリストが天の聖所で私たちの罪を執り成しておられます。キリストこそ私たちに救いをもたらす真の保証人です。
    4. 水曜日・・・神が私たちと契約を結ぶ時に用いられるものが「血」でした。旧約時代は動物の血が用いられ、民は律法を守ると宣言しましたが、新しい契約はキリストが十字架上で流された血潮によって、聖霊の助けによって神の律法を守ることを要求されています。
    5. 木曜日・・・律法を守る事と聖霊の働きは決して切り離せません! 聖霊の働きによって私たちの心が変えられ、律法遵守が可能となります。イスラエルが律法違反を犯し、神の契約を破ったのは頑なな心が問題でした。彼らは出エジプトという救出を経験したからこそ、律法遵守に招かれましたが失敗しました。私たちもキリストによって永遠の命をいただいているからこそ、聖霊の助けによって律法に従って歩むことを期待されています。決して救われるために律法を守るのではありませんし、自分の力で守るものでもありません。
  • ディスカッションのためのテーマ
    1. 私たちはキリストによって救われたので律法を守るように要求されています。しかし、時々「~したら」救われるという律法主義に陥ることはありませんか? どうしたら律法主義から解放されますか?
    2. イスラエルが律法を守れなかったのは頑なな心でした。私たちにもそのような心はないでしょうか? どのようにしたらイスラエルの失敗を繰り返さないで歩めるでしょうか?
  • 補足(私たちの仲保者キリストを見習いましょう)

「キリストでさえこの地上でのご生涯に、毎日必要な恵みを神に求められたということは、献身的な働き人にとって、素晴らしい慰めである。・・・神に頼って、みわざに惜しみなく献身する信仰、この信仰をもって神に熱心に、忍耐強く懇願すれば、罪との戦いにおいて聖霊の助けを必ず受けることができる。このことを主ご自身の模範は保証している」(『希望への光』1376ページ)。