安息日学校部

第8課 聴覚しょうがい者用 武田 将弥

2023年第2期「三つの宇宙的メッセージ

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第8課  安息日と終わりの時 武田 将弥

 

1.安息日午後

聖書の創世記によると、この宇宙に存在する物や生き物たちは、すべて神様によって創造されました。その中でも私たち人間は、他の生き物たちと異なり、はじめから言葉を話すことが出来るように造られて、誕生したばかりなのにすぐ神様とコミュニケーションが取れました。そして最初に人間が経験したのは、神様とともに過ごす「安息日」という祝福だったのです。これらのことから人間は、特別な愛情をもって造られたことがわかります。ですから老若男女に関係なく、あなたを含めた全ての人間は神様に愛されているのです。

 

2.日曜日:裁き、創造、説明責任

神様によって計画されてできたと考える創造論と、科学者(人間)が教えている全てが偶然によって生まれたと考える進化論について考えてみましょう。

【進化論】科学者が言うように、この宇宙や生き物たちが偶然に誕生したのであれば、勝手に生まれた命なので特別な意味は無いということになり、みんな好き勝手に生きていけば良いことになります。

【創造論】この世界が神様によって計画されて造られたのであれば、すべての生き物の命には意味があります。そして神様が親にあたるので、親である神様のルールや言いつけに従って生きていく必要が出てきます。

聖書の言葉を信じている私たちは、神様の言いつけを守ることが大事になってきます。その教えについてはマタイによる福音書22章36~40節にはっきりとこう書かれているので確認してみましょう。

「『先生、律法の中で、どの掟が最も重要でしょうか。』イエスは言われた。『「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。」これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。「隣人を自分のように愛しなさい。」律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。』」

 

3.月曜日:安息日と創造

サタンはイエス様のことを憎んでいるので、人間たちが神様を正しく礼拝している姿を見ると怒ります。だからサタンは人間たちに安息日を守らせないように色々な方法で邪魔をしてきます。

ちなみに神様は永遠に変わることがありません。ですから神様が言った約束や教えも変わることがありません。ということは有名な10の戒めである「十戒」がある日突然に100に増えたり、あるいは1に減ったりすることはありません。だから「安息日を守りなさい」という教えも変わりません。しかし土曜日の安息日に礼拝をしていたのに、いつの間にか神様を礼拝する日が別な曜日に変わってしまい、今では世界のほとんどのクリスチャンが、なんの疑問も持たずに曜日を間違えたまま礼拝している状態にあります。

 

4.火曜日:それほど悪くない偽り

現代は科学の影響力がとても強いです。きっと皆さんもテレビや学校で、地球は何億年もの時間をかけて今の状態になったのだと教えられたと思います。しかし聖書によると、神様はこの世界をたった1週間で完成させたとあります。きっと科学的な教育を受けた人達は、この聖書の説明を受けても信じられないと思います。いくらなんでもたった1週間で世界を創れるはずない!と、感じる人がほとんどだと思います。しかし聖書ははっきりと答えていますし、神に不可能なことはないとも言っています。

ちなみにこの議論の答えはいくら科学や時が進んでもきっと出ないと思います。なぜならこの世界が造られた時、まだ私たちは誰も生まれていなかったからです。当然写真もビデオもなかったのですから、自分の目で確認する方法がありません。私たちに出来ることは「教えてもらったことを、受け入れて信じる」ことだけです。最初に誕生した人間のアダムとイブですらも、この世界が造られていく様子を見ていません。だから私たちは素直に「信じて受け入れる」という気持ちが大切です。それが信仰というものなのです。もしも目で見て確認が出来たのなら、誰だって受け入れることでしょう。しかしそれでは信仰ではありません。見ていなくても信じるから、信仰なのです。サタンはこういった確認することが出来ないことを問題点に挙げて、私たちの心を揺さぶってくるので注意が必要です。

 

5.水曜日:創造、安息日、終わりの時

やがてこの世界にも終わりの時がやってきます。その日は近づいていますが、いつになるのかはまだ誰にも分かりません。しかし終わりの時にはすべての人が、神様の側について救いに入るのか、あるいはサタンの側について滅びに至るか、必ずどちらかに振り分けられることになると聖書では教えています。その分かれ目になるキーポイントは「礼拝」になります。天地と私たちを創造された神様を礼拝するか、あるいはそれ以外の何か別なものを神様として礼拝する人に分かれるのです。

 

6.木曜日:安息日と永遠の休息

世の中には「ブラック企業」という言葉があります。そこで働く人達はほとんど休みを与えられることもなく、労働環境が悪いのに改善されることもなく、従業員をまるで奴隷のように扱う組織のことをいいます。

逆に「ホワイト企業」という言葉もあります。適度な休みを与えられ、働く人が仕事をしやすいように労働環境を配慮してくれる組織のことです。

聖書の神様はまさにホワイト企業のようです。私達にひたすら働き続けなさいとは言われず、6日の間働いたら仕事の手を休めて「安息日を守りなさい」と、体と魂を休めるように呼びかけておられます。睡眠や食事を摂ることによって体を休めることは出来るかもしれませんが、心や魂を休ませて回復するためには、天国に行って完全な休みを手に入れるか、もしくは神様という心の栄養を取り入れないと元気になれません。ですから安息日によって元気をいただくことは天国の先取りをしているようです。

 

7.金曜日:さらなる研究

安息日に神様を礼拝することは御心にかなっています。だから悪魔は何かしらの方法で、安息日に正しく礼拝が捧げられることを邪魔しようとします。サタンからの妨害が入ると辛く感じるかもしれませんが、インマヌエル(神様は私達と共にいてくださるという意味)の約束があります。だからたとえ辛くても神様が守ってくださいます。信じて祈りつつ、神様の指し示す道を歩んでいきましょう。

 

★振り返りの質問★

私たちが体験した安息日の素晴らしさを、どうやって家族や友達に伝えたらよいでしょうか? 話し合ってみましょう。