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第8課 見えない方を見つつ 柴田 寛
1.安息日午後:今週のテーマ
ヘブライ人への手紙11章1節には、信仰とは何かということが明確に記されています。「信仰とは・・・見えない事実を確認することです」。天の神様は目には見えませんが、今週はどんな試練の時も、その目に見えない神様を信頼するよう勧められています。どうやったらそれが可能なのでしょうか?!
2.日曜日:父なる神の途方もつかない思い
ものごとがうまくいかない時や自分が望んだのとは違う結果になった時、神様の愛を疑いたくなってしまいます。
でも、そんな時こそ、「天地万物の創造者であられる神は、何をお望みで、このような経験へと、私を導かれたのだろう?」と問い、神の思いに目を向けましょう。ローマ8章32節(口語訳)には、「ご自身の御子をさえ惜しまないで、わたしたちすべての者のために死に渡されたかたが、どうして、御子のみならず万物をも賜わらないことがあろうか。」と記されています。私の計画がうまくいかなかった理由は、父なる神のご計画が途方もなく、人の道を超えているからです。でもそれは、私たちの救いと祝福のためであったと、最後には知ることになるでしょう。私たちは地上で、その事実を信仰によって捉えたいものです。
3.月曜日:イエスの御名によって
イエス様が天にお帰りになられる前に、イエス様は弟子たちをやさしく励まされました。その中に、次のような大変心強い御言葉があります。「わたしの名によって願うことは、なんでもかなえてあげよう。父が子によって栄光をお受けになるためである。何事でもわたしの名によって願うならば、わたしはそれをかなえてあげよう。」(ヨハネ14章13、14節、口語訳)私たちの知っているイエス様は、私たちの罪のために、神の御位を捨てて人となり、十字架の苦しみを耐え忍ばれた方です。ここまでして下さったイエス様が、軽率な口約束をするはずがありません。私たちが信仰をもってイエス様の御名によって祈る時、それは必ずかなえられるのです。たとえ今すぐにかなえられなくても、万軍の主は、祈りをかなえるために働いてくださるのです。
4.火曜日:復活の力
イエス様の復活は、私たちに復活の希望を与えるだけにとどまりません。エペソ1章20、21節(口語訳)によれば、神はキリストを「天上においてご自分の右に座せしめ、彼を、すべての支配、権威、権力、権勢の上におき、また、この世ばかりでなくきたるべき世においても唱えられる、あらゆる名の上におかれたのである。」とあり、それはイエス様が神の右の座につかれる正当な理由を与え、天地万物の創造前から繰り広げられてきた善と悪との大争闘に終止符を打つものとなります。これは「イエスの民が必要とするあらゆるものを、永遠にわたって、統治し、提供する力」(ガイド61ページ)です。
5.水曜日:すべての心配を任せる
試練を乗り越えるのに必要なのは、任せる信仰です。よく教会内で用いられる表現のひとつに、「ゆだねる」がありますが、これは本来、「まかせる・放り出す・明け渡す」という意味です。問題を愛の神にまかせてしまえば、もはやそれは、私たちの手を離れ、私たちと何の関係もなくなるのです。信仰の力は絶大です。問題にしがみつくのではなく、このクリスチャンに与えられた特別な祝福を、しっかりと握りしめましょう。
「神はあなたがたをかえりみていて下さるのであるから、自分の思いわずらいを、いっさい神にゆだねるがよい。」(ペテロ第一5章7節、口語訳)
6.木曜日:神が見えないときにも信じる
世の終わりが近づくにつれ、試練も増し加わるでしょう。しかし私たちの神は、忠実な残りの民をたびたび救われてきたように(エステル記参照)、常に私たちのそば近くにいて、助けの手をさしのべてくださる、おやさしい救い主です。ご再臨の主を待ち望む民として、しっかりとそのことを覚えたいと思います。
「あなたは知らなかったか、あなたは聞かなかったか。主はとこしえの神、地の果の創造者であって、弱ることなく、また疲れることなく、その知恵ははかりがたい。弱った者には力を与え、勢いのない者には強さを増し加えられる。年若い者も弱り、かつ疲れ、壮年の者も疲れはてて倒れる。しかし主を待ち望む者は新たなる力を得、わしのように翼をはって、のぼることができる。走っても疲れることなく、歩いても弱ることはない。」(イザヤ40章28〜31節、口語訳)
7.金曜日:さらなる研究
「神が働かれるためにあなたにできることは、御心を行うことによって、主は導き、道を示し、祝福されると信じることである。・・・力の限りに主に信頼しなさい。そうすれば主の聖霊が、主のご計画と御摂理の働きを正しく理解できるようにあなたを導くでしょう」(ガイド64ページ)
今週は、見えない神様を信頼するにはどうしたら良いかを考えました。御言葉通りに従いましょう。すでに明かされている真理に忠実でいましょう。信仰を働かせましょう。
【話し合いのための質問】
単に「信仰する」ことと、「信仰を働かせる」こととの違いを話し合ってみましょう。