2021年第3期「キリストにある休み」
第7課 律法と恵み 平本光
- 今週のポイント
- 律法は神の聖と義の標準で、律法に違反することが罪です。神が定めた罪だからこそ、救うことができるのは神のみであり、その救いが神の恵みを表しています。今週は律法と恵みの関係について申命記から学んでいきます。
- 神はこの地上で生きていくうえで守るべきルールを人に与えました。しかし、そのルールを守るかどうかは選べる自由を与えられています。それは天使に対しても同じであると教えています。地上に守るべきルールがあるように天においてもルールがあります。神は自分の命令通りに従う機械を造られたのではありません。愛を持って私たちを造り、また私たちが神の愛に対して応答して、神を愛するように望まれています。そのためのルールを天でも地でも定められ、そのルールを守れないことを罪とされることが教えられています
- 申命記を通して、イスラエルの民にとって律法に従うことが重要なことでした。エジプトで奴隷生活をしていたところから解放され、神様が与えるといわれた場所を目指す中で何度も困難な状況を神によって救われました。それなのにイスラエルの民は神を裏切りました。それでも神は彼らのために多くのことをして下さっていました。イスラエルの民は救われる資格はなかったのですが、神に救われていたので感謝から神の律法に忠実に従いました。それは今も変わらないと教えています。人が正しいと定められるのは律法を忠実に守っているからではなく、神の恵みです。その応答として神の定められた律法を信仰によって守るのです。
- 神は誰か1人が守れば全員が救われるルールではなく一人ひとりに「あなたのしあわせのために」、主の戒めと掟を守りなさいと命じています。神は苦しめるために十戒や律法を与えられているのではなく従いながら生きていく道で神様が与える「しあわせ」に期待しなさいと招かれているのです。
- 申命記にある一つのテーマは「主がご自分の民をエジプトから救い出された」です。安息日が来るごとに、イスラエルの民は神が自分たちを創造された神だから礼拝するというだけではなく、エジプトから救い出してくださった贖いの記念日として守って礼拝しました。またイスラエルの民は自分たちが救われているから自分だけが安息日を守るのではなく、神が他の人々も同じように愛して創造され、必ず救ってくださることを伝える使命があり、安息日には「しもべ」も「動物」も、「寄留者」も一緒に休むように招く使命を持っていたことを教えています。
- 律法と恵みについて、この十字架による救いという恵みによって人が懸命に律法を守ることによっては得られない救いを与えられているのです。救われているから律法に従うように教えられています。
- ディスカッションのためのテーマ
- 律法はあなたを守っていると思いますか。
- 神様が与えられる「しあわせ」をどのように他の人に伝えますか。
- 神様に従いたいと思うきっかけは何ですか。