安息日学校部

第7課 青年用 平本 光

2022年第2期「創世記」

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第7課   アブラハムと結ばれた契約   平本 光

 

  • 今週のポイント
    1. 今週は神がアブラハムと結ばれた契約を通して、神が私たちに対してもなさろうとしている計画を学びます。神とアブラハムの関係は、アブラハムと他の人間との関係に強力な影響力を持っています。私たちが主を覚え、信じる生き方を選ぶとき、アブラハムは霊的な父祖として、私たちが神に従う姿勢を学ぶ見本となります。
    2. 今週の暗唱聖句、創世記15:2には 「アブラムは言った、『主なる神よ、わたしには子がなく、わたしの家を継ぐ者はダマスコのエリエゼルであるのに、あなたはわたしに何をくださろうとするのですか』。」とありますが、この言葉は、アブラムが彼の子供が与えられるという望みは薄いだろうという気持ちを表しています。そのような彼に対して神は契約をお立になります。アブラムは、自分が正しく生きたからこの約束が与えられるわけではなく、神がただ義を実行されるがゆえであることを理解しています。
    3. アブラムは神の契約がいつ与えられるか分からないので、自分も神の計画に協力しなければならないと考え、ハガルによってイシュマエルを得ました。そして、そのイシュマエルから生まれる子どもの中からメシアが与えられれば良いので、これを御心として受け入れてくださいと神に願いました。しかし、神はもっと素晴らしい計画を持っておられることを彼は知るのです。
    4. 割礼は、神と神の民との間の驚くべき婚姻関係のしるしとなっていきます。アブラムが義とされるのは、アブラムの行為によるのではなく、彼が神の声を聞き、神に信頼しているからです。
    5. アブラムもサライも、約束の男の子が与えられることを神から告げられたとき、疑って笑ったのではなく、神の計画を信じる上で「そんな素晴らしいことをしてくださるのですか」と言う思いから笑いました。笑いは恵みを意味します。終始、神は、神ご自身の笑いの賜物によって、アブラムをアブラハムと、サライをサラと名前を変えて祝福し、彼らの笑いにイサクの名前をもって応答しています。
    6. ソドムの人々は、神と神の律法にそむいた、悪い生き方をしていました。その結果、滅ぼされることになります。アブラハムの願いによって10人の正しい人がいれば、滅びを逃れられましたが、ロトの家族4人だけしか聞き従う人々がいなかったために滅ぶことになります。憐れみの招きは、すべての人に与えられていました。同じようにキリストは、私たちの救いのために無限の代価を払われました。他の人が神の正当な要求を無視するならば、なおさら私たちは神に栄光を帰し、感化を与え得るすべての人が神の愛を受け入れるようにすべきではないでしょうか。
  • ディスカッションのためのテーマ
    1. 神様の計画を疑ってしまうことはありますか。どうすれば疑う気持ちをなくすことができるでしょうか。
    2. 神様の計画を信じられず苦しんでいる人に、どのように寄り添うことができるでしょうか。