安息日学校部

第7課 聴覚しょうがい者用 柳 鍾鉉

2022年第2期「創世記」

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第7課  アブラハムと結ばれた契約  柳 鍾鉉

 

暗唱聖句:アブラムは尋ねた。「わが神、主よ。わたしに何をくださるというのですか。わたしには子供がありません。家を継ぐのはダマスコのエリエゼルです。」(創世記15:2、新共同訳)

 

1.安息日午後

今週私たちは、創世記15章の神とアブラムとの間に結ばれた契約から、19章のソドムの滅亡から救われたロトの話までを学びます。神は信仰の父アブラハムを通して私たちにご自分の救いの計画を示されました。

 

2.日曜日:アブラハムの信仰

創世記15:1〜21を読んでください。まだ子供がなかったアブラムに神は「あなたの身から出る者」(4節 口語訳)が跡を継ぐという約束を与えました。それから彼を外に連れ出して「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみるがよい」(5節)とさらに言われます。アブラムは主を信じました。主はそれを彼の義と認められました。その後、神はアブラムと契約を結ばれます。そして、真っ二つに裂かれた生き物の間を主が通られて契約は成立しました。神はアブラムとの契約をご自分の命にかけて誓われたのです。

 

3.月曜日:アブラハムの疑い

創世記16:1〜16を読んでください。神の約束にもかかわらずアブラムがハガルのところに入ると決めたのはアブラムの神に対する不信仰にも見えました。しかし、霊感を受けた使徒パウロは手紙の中で次のように書かれます。「彼は、神の約束を不信仰のゆえに疑うようなことはせず、かえって信仰によって強められ、栄光を神に帰し、」(ローマ4:20)。聖書はそのことについて、アブラムは不妊の妻サライの願いを聞き入れたと記しています。

 

4.火曜日:アブラハムの契約のしるし

創世記17:1〜19を読んでください。神はアブラムが99歳の時に再び現れます。そして24年前に契約で結ばれた主の約束(子孫が生まれる)のことを繰り返されました。そしてアブラハムに割礼という契約のしるしをお与えになります。それは神を信じたアブラハムだけではなく、彼から生まれる全ての子孫のためにも与えられる救いの約束を示すものでした。

 

5.水曜日:約束の男の子

創世記18:1〜15を読んでください。アブラハムは三人の旅人を自分の天幕に迎えて、まるで神ご自身がおられるかのように手厚くもてなしました。ヘブライ13:2にも書かれているように、アブラハムは気づかずに天使たちをもてなしたのです。アブラハムの時代に旅人をもてなすのは、とても重要で最も敬意を払わなければならない宗教的義務でした。アブラハムに旅人の一人が「あなたの妻サラに男の子が生まれる」(10節)という話をしました。サラはすぐ後ろの天幕の入り口で聞いて笑いました。

 

6.木曜日:ソドムのロト

旅人の一人からソドムの運命について聞かされた預言者アブラハムは神にソドムにいるロトのためにとりなしの願いをします。しかし、ソドムの町に正しい人が十人もないことを知らされたアブラハムはそれ以上とりなしの願いをしませんでした。ソドムの町に向かった二人の天使たちをアブラハムの甥ロトが自分の家に迎え、手厚くもてなしました。そこでソドムの町が火で滅ぼされることを聞かされたロトは二人の娘と妻を連れてソドムの町を離れますが、ロトの妻は後ろを振り向いたので塩の柱になりました。世の終わりに住んでいる私たちはどのように生きれば良いのでしょうか。

 

7.金曜日:さらなる研究

「われわれの周りには、ソドムにのぞんだのと同じように、希望なく恐ろしい破滅に陥っている魂がある。毎日、だれかの恵みの期間が閉じている。(中略)アブラハムの精神は、キリストの精神であった。神のみ子ご自身が罪人のために偉大な仲保者になられた。罪人の贖罪のためにその代価を払われたかたが、人間の魂の価値を知っておられる」(『希望への光』68、69ページ)