安息日学校部

第6課 青年用:下地 英樹

2021年第3期「キリストにある休み」

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第6課  家族の絆の中に休みを見いだす  下地 英樹

 

  • 今週のポイント
    1.今週は、ヨセフの物語を通して「休み」について学びます。
    2.私たちは家族を選ぶことはできません。家族に恵まれている人もいれば、多くの問題を抱えている人もいます。私たちにはどうすることもできない、どうしたら良いのかわからない問題があるかもしれません。しかし、ヨセフの物語を通して、困難や理不尽な現実の中でも希望が与えられ、神様からの平安(休み)が与えられる事を知る事ができます。
    3.ヨセフの家族は様々な問題を抱えていました。母親たちは対立し、兄たちは間違った模範を示しました。彼は兄たちから憎まれ、奴隷として売られてしまいました。そのような困難な状況下で、彼は自分を主に捧げることを決心し、神が共にいてくださるように祈り、神に従うという個人的な決心を行いました。
    4.「休みを見いだすために、私たちは各自神に従うことを個人的に決心しなければなりません。私たちの祖先が信仰の巨人であっても、信仰と霊性は遺伝によって受け継がれることはありません。神には神の子どもたちはいますが、神の孫たちは存在しないのです」(聖書研究ガイド『キリストにある休み』44ページ)。
    5.ヨセフは、主人の妻からの誘惑を断り、その結果牢獄に入れられました。ヨセフに非はありませんでした。そのような理不尽な現実において、彼は不公平さを嘆くのではなく、神が共におられることに目を向け平安(休み)を得ました。
    6.「‥‥‥彼(ヨセフ)は、彼に対する評判と関心を神の手にゆだねていた。‥‥‥ヨセフの   心を守った盾は、神を畏れる心であった」(『預言の霊』第1巻132ページ、英文)。
    7.私たちを取り巻く環境は変化します。自分の価値観や他人の評価だけに頼ってしまうと、変化に対応できないことがあるかもしれません。しかし、神様の価値観(評価)に頼る時、私たちに真の平安(休み)があたえられます。なぜなら、神様は私たちを愛し、「私の宝」と評価し、「神の子」「友」と呼んでくださるからです。
    8.「私たちの人間関係は各時代にわたって繰り広げられている神とサタンの間の大争闘の縮図です」(聖書研究ガイド『キリストにある休み』47ページ)。サタンは絶えず働き、私たちに予期せぬ問題を生じさせます。「この見えない現実を認識していれば、私たちは共に祈り、神に寄り頼む習慣を続け、私たちの関係を共に成長していく機会として気長に捉えるようになるでしょう」(副読本『キリストにある安息――聖なるお方の臨在と祝福を分かち合う時』45ページ)。

 

  • ディスカッションのためのテーマ
    1.どうすることもできない問題や理不尽な現実に直面したことはありますか?そんな時、私たちはどう理解し、どのように行動すれば良いのでしょうか?
    2.家族や教会の問題で悩んでいる人に対して、私たちにできることは何でしょうか?