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第6課 忠実な祭司イエス 西村 翔
1.安息日午後
罪によって、神様と人類の間に深い溝が生まれてしまいました。人は、神様の前から引き離され、神様の律法に従うことができず、さらに神様のことを「怒りに満ちた厳しい存在」だと誤解するようにもなりました。
しかし、神様と人類の間の架け橋となるために、イエス様は祭司となられました。今週はヘブライ人への手紙5、7章から、イエス様が「どのような」祭司であるかを考えたいと思います。
2.日曜日:人類のための祭司
祭司の役目は、神様と人の間を取り持つことです。人類の代表として奉仕をするため、祭司は人の弱さを理解している必要がありました。
神であるイエス様は、自ら人となることによって、人類のための祭司となってくださいました。イエス様は、父なる神様の前に正しい方であるとともに、私たちの弱さを理解してくださるお方です。
3.月曜日:メルキゼデクと同じような祭司
ヘブライ7:15には、イエス様は「メルキゼデクと同じような・・・祭司」であると記されています。メルキゼデクは、創世記14:8~20やヘブライ7:1~3に登場します。メルキゼデクは、王であり祭司でした。また、アブラハムよりも偉い人物でした。イエス様も同じように、王かつ祭司であり、アブラハムよりも優れたお方です。
一方、メルキゼデクとイエス様の間には、異なる点もあります。メルキゼデクは罪人のひとりでしたが、イエス様は罪のないお方です。
4.火曜日:真に罪を清めることのできる祭司
イエス様は、律法で決められていたレビ人の祭司とは「別の」そして「真の」祭司でした。レビ人とレビ人が捧げる犠牲は、人々に完全な救いを与えることはできませんでした。しかしイエス様は、自らの犠牲をもって、人々に罪からの真の清めを与え、完全に救うことのできるお方です。
5.水曜日:永遠の祭司
イエス様は、「朽ちることのない命の力」によって立てられた祭司です。イエス様の祭司としての働きは、永遠にわたって続くものなのです。
またイエス様は、神様が立てられた新しい契約の連帯保証人でもあります。イエス様が永遠のお方ですので、契約が途中で「契約終了」になることはありません! 私たちは、安心して神様の契約を信じていくことができます。
6.木曜日:罪なき祭司
ヘブライ7:26には、イエス様の4つの特徴が記されています。
1.「聖であり」
イエス様は、神様との関係において、間違いを犯すことをしませんでした。
2.「罪なく、汚れなく」
イエス様は、地上でたくさんの誘惑を受けながら、罪や悪から遠ざかりました。
3.「罪人から離され」
イエス様は罪なき生涯を送られたのち、天に上げられ、神の右の座に着かれました。
4.「もろもろの天より高くされている」
イエス様は、すべてにまさって素晴らしいお方です。
このような祭司(イエス様)こそが、「わたしたちにとって必要な方」であり、模範であるお方なのです。
7.金曜日:さらなる研究
「神と人とを永遠にひき離すことがサタンの目的であった。しかしキリストのうちにあるときに、われわれは堕落しなかった場合よりももっと密接に神につながるようになるのである。救い主は、われわれの性質をおとりになることによって、決してたちきれることのないきずなでご自分を人類にむすびつけられた。」(『希望への光』678ページ、『各時代の希望』上巻11ページ)
★イエス様が、私たちと同じ人となり、地上で生涯を送られたことは、あなたにとってどのような意味がありますか?