2021年第3期「キリストにある休み」
第6課 大いなる国民がどこにいるだろうか 下地 英樹
- 今週のポイント
- 今週は申命記4章1~9節を学びます。
- サタンは神の律法を変えたいと望んでいます。聖書には「あなたがたは、私が命じる言葉に何一つ加えても、削ってもならない」(申命記4章1節、聖書協会共同訳)と書かれています。
- イスラエルの民はシティムに滞在している時、モアブの娘たちと淫らなことをし始め、彼女たちの神々にひれ伏し、バアル・ペオルにつき従いました。その結果、イスラエルに疫病が襲い、2万4千人が死にました。また、イスラエル人の男がミデアン人の女を連れ込み、その二人をアロンの孫ピネハスが槍で突き刺すという事件がおこりました。この時殺されたの は、12部族の一つであるシメオン家の家長とミデアンの部族の連合の頭の娘でした(民数 記25章1~18節)。
- イスラエルの民がカナンに入った時、神は異教の国々を滅ぼすように命じられました。少し 厳しい命令のように感じますが、その理由はイスラエルが周囲の国々に対して唯一の神であ る真の神の証人であり、真の神を礼拝する模範となるためでした。
- バアル・ベオルにつき従った者はすべて滅ぼされましたが、主につき従った者は皆生き残りました。この「つき従う」という言葉と同じ語根を持つヘブライ語が、創世記2章24節に「結び合い」として出てきます。人が妻と一つとなって結び合ったように、神につき従うように聖書は教えています。また「つき従う」という動詞の主語は、イスラエルの民になっています。まず彼ら自身が、神に従うことを選ぶことが大切でした。
- 主はアブラハムに対して「私はあなたを大いなる国民とし、祝福し、あなたの名を大いなるものとする。あなたは祝福の基となる。あなたを祝福する人を私は祝福し、地上のすべての氏族はあなたによって祝福される」(創世記12章2~3節、聖書協会共同訳)と約束されました。申命記4章にも大いなる民について言及されており、その民はすべての掟を聞き、知恵と分別の民にほかならないと記されております。この大いなる民は、いつ呼びかけても近くにいてくださる神を持ち、正しい掟と法を持っている民です。
- モーセは、大いなる民に対して「ただ、あなた自身はくれぐれも気をつけ、注意を払いなさい。目で見たことを忘れず、生涯、心から離さないように努め、それらのことを子や孫たちに語り伝えなさい」と告げています。私たちの神は天地万物を創造され、私たちのそば近くにおられ、祈りに答えてくださり、私たちの掟と法を与え導いてくださる神です。その神を礼拝するように聖書は教えています。
- ディスカッションのためのテーマ
- 私たちが主に「つき従う」ためにはどうすればよいでしょうか?
- 自分と神様との関係の中で、神の戒めに加えたり、減らしたりしているものはありませんか?
- 安息日の変更以外に、私たちが気づかないうちに、さりげなく変えられつつあることはないでしょうか? 考えてみましょう。