安息日学校部

第4課 青年用:松本 裕喜

2020年第4期「教育―天国に備える教育」

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第4課  主の目―聖書の世界観 松本 裕喜

 

  • 今週のポイント
  1. 聖書を通して世界をどう見るか、聖書の世界観は何を教えているかを学びます。
  2. 神が存在する、特に聖書が教えている神は人の歩みに関わろうとする神です。そのように信じることができれば、私たちの歩みに起こる様々な出来事の捉え方も変わるでしょう。すなわち、神が目的を持ってこの出来事をお許しになっているという理解です。特に苦しみの中にあって、「神の祟り」「神の裁き」と捉えるのではなく、更に一歩進んで「神の取り扱い」の中にいると捉える時に、私たちの歩み方も前向きになれるのではないでしょうか。
  3. 神が存在する、というところから少し進んで、神がすべてを創造されたという世界観を聖書は持っています。それは私たちの存在や営みは全て神に依存していることを思い起こさせます。そのことを週に一度は思い起こす時間を私たちは持っています。
  4. この世に存在する戦争や災害、死などの悲しい事柄がなぜ存在するのか、という問いを多くの人が持っています。聖書はその問いに対する回答を持っています。問3の聖句だけでも幾らかの回答が得られると思います。私たちが抱えている現実問題に対して理由を求め続けて悶々としたり押しつぶされたりするよりは、聖書が与えている回答に目を向けて、それらを解決なさろうとする神がおられることに信頼していくことの方が大事なのではないでしょうか。
  5. 一般的には人は死んで終わりと思われていますが、死を超えて人を救い、永遠の命を与えようとしておられる神がおられます。私たちの力や想像、死の力をも超えて働かれる神が、私たちに何をしてくださったか、今一度思い起こし、聖書から学び、信じ受け入れましょう。
  6. 神は私たちが正しく生きるための一つの基準を設けられました。それが律法、十戒です。ここから外れるものは全て罪です。そして私たちは誰もが皆律法の基準から外れており、それは人に死(永遠の滅び)をもたらします。神は正義のお方ですから、律法から外れたこと、すべての罪を憎まれ、裁かれます。「神が愛である」ことは確かですが、そればかり強調しすぎると裁きの厳粛さが失われ、イエスの十字架が安っぽくなります。罪がもたらす裁きの厳粛さを私たちはもっと知らなければなりません。しかし、神は同時に愛のお方ですから、律法の基準に少しも満たない私たちが裁かれ、滅びることを望まれなかったので、私たちが受けるべき裁きをイエスが代わりに受けてくださいました。これが「あがない」です。

 

  • ディスカッションのためのテーマ
    1. (月曜日の質問)神は私たちに、6日間の創造を覚えるために生活の七分の一を毎週用いなさいと求めておられます。私たちはこのことから、創造の教理がキリスト教の世界観にとっていかに基本的なものであり、重要であるかということについて、何を学ぶべきですか。
    2. (火曜日の質問)人々が信じていることと相反する聖書の教えには、どのようなものがありますか。私たちはこの違いから、神の言葉を忠実に支持することがいかに重要であるかということについて何を学ぶべきですか。