2022年第4期「永遠の命」
第4課 旧約聖書の希望 松本 裕喜
今週のポイント
- 人が死んだ時、日本は火葬をするので、骨しか残りません。その状態でイエスが再臨されたらどのように人が復活するのかと疑問に思うことはありませんか? しかし土の塵で人を形造り、その鼻に命の息を吹き入れられて人を生きる者とされた神ですから、人の復活においてもそれと同じかそれ以上の方法で人を再創造させることなど問題ではありません。今週は旧約聖書で復活の希望がどのように述べられているかを学びます。
- ヨブの経験は壮絶なものでした。しかしヨブは自分の人生や境遇を呪いながらも、自分が死んでも神が復活させてくださるという信仰を口にします(ヨブ記19:26)。
- 詩編49編はどんな人でもやがて死んでいくという厳粛な事実を述べています。49:11によれば、愚かな人も知恵ある人も死ぬ時は等しく、地獄や天国に行くとは書かれていません。しかし49:16だけは復活の希望を述べています。知恵ある人は神に自分を委ねて復活の希望を抱いて眠りにつきます。愚かな人は神に信頼しないので、死の恐れを持って死ぬでしょう。
- 詩編71編は試練の中にある人の神への叫びのような内容です。受けている試練が困難なものであればあるほど、自分の人生や命のことを考えます。もし死ぬようなことがあっても、神に委ねて試練の中を歩んだ者は復活の希望を抱きながら眠りにつくでしょう(20節)。71:20は第一義的には試練の中から神が救い出してくださるという意味ですが、これは「肉体の復活の暗示」と理解することができます。
- 「イザヤ26章は悪き者と正しい者の明確な運命を対比しています」。悪き者については14節、正しい者については19節のように書いてあります。悪き者の運命は滅び、すなわち何も残らないということなので、地獄や煉獄のようなところで永遠に苦しむのではないことがわかります。正しい者については復活の希望が与えられています。
- 「ダニエル書12章は、義人と悪人の両方の復活について述べています」。人はやがて報いを受けるわけですが、報いを受ける方法は両者が復活することです。正しい者は報いを受けるために復活して永遠の命を得ますが、悪しき者は報いを受けるために復活して滅ぼされます。
- ディスカッションのためのテーマ
- 神から与えられた人生をどのように生きていますか。今後はどのように生きていきたいですか。
- 聖書が教える復活の希望は、今のあなたにどのように関係がありますか。