安息日学校部

第4課 聴覚しょうがい者用:松田健

2021年第1期「イザヤ」(わが民を慰めよ 

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第4課 厳しい道 松田健

 

1.今週のテーマ

「神はご自分の子らに、主がお望みになることが最善であることがわかるように、明白な証拠をお与えになりました。しかし、彼らは、最初の流れるような優しい神の声を拒みました。そこで神は代わりに、大水のとどろきと洪水のような声をもって、彼らにお語りになったのでした。今日、私たちは、彼らの失敗から何を学ぶことができるでしょうか?」(聖書研究ガイドp27, 今週のテーマより)

 

2.日曜日:実現した預言(イザヤ7:14〜16)

イザヤ書7章14節の聖句を読んで下さい。そしてガイドに書かれている時代背景を読んで理解して下さい。

大いなる荒廃がくることを預言していて、実現が迫っている中にあって、メシア預言が記されていることは何のためでしょうか? イスラエルが大切にしていた畑などは、彼らが最も屈辱的な形で失われていきます。これらの出来事をどう捉えるかは私たちの信仰を神のもとに立ち帰らせることにつながるのか、それとも失わせるものになるのか、選びによって大きく変わると言えるでしょう。その選びをする上で大切となるのは、我らと共におられる約束の方への信仰ではないでしょうか?

 

3.月曜日:予見された結果(イザヤ7:17〜25)

「招きの声が次から次へと誤りに陥ったイスラエルに送られて、主に忠誠をつくすように訴えた。預言者たちは、慈悲深く人々に訴えた。彼らが、人々の前に立って、熱心に悔い改めと改革を勧告した時に、彼らの言葉は実を結んで神の栄光をあらわしたのである。」(国と指導者 上巻p290)

この言葉についてよく考えてみて下さい。

神様が預言されたことよりも、人間的な・世的なことに頼りがちになってしまう人間/私たちを見越して、尚も、神様は私たちに預言者を立て、悔い改めを求めて下さっています。今の世でも同じことは起こっているでしょうか?

その悔い改めの呼びかけ、招きに対して私たちはどの様な応答をしているか考えてみましょう。

その様な私たちに対しても忍耐強く預言者を与えて下さる神様は私にとってどの様な存在と言えるでしょう?

 

4.火曜日:名前の意味するもの(イザヤ8:1〜10)

「アハズがアッシリアに頼ったために、北イスラエル同様、ユダについて予告するイザヤの息子たちの名前は、『分捕りは早く、略奪は速やかに来る』、しかし『残りの者は帰る』と告げるのです。なぜ希望があったのでしょうか。それは、アッシリアの激流がインマヌエルの地にあふれたとしても(イザ8:8)、彼らには、『神が我らと共におられる』(同10節)という約束があったからです。これこそが、イザヤ書全体を貫くテーマです。ユダとその他の国々において、神の敵に裁きが下ることがあってもなお、戦禍や苦難、そして捕囚から彼らを救い出し、主は忠実な残りの民と共におられ、彼らに故国を回復してくださるのです。」(聖書研究ガイドp30, 火曜日から)

イザヤ書を学ぶ時に、この中心思想をいつも心に覚えておくべきでしょう。何故ならイザヤ書は決していつも喜んで、ハッピーエンドを期待して読める様な記録だけではない書です。しかしその真髄には、神の憐れみと救いの計画が込められていることを覚えて学ばなければ、神を誤解してしまうことすらあるかもしれません。

神への信頼につながる学びへと導かれるように祈りましょう。

 

5.水曜日:神を畏れる者に恐れはない(イザヤ8:11〜15)

神を畏れるとは、人間が考えるべき永遠のテーマです。神を畏れるとは、神を愛することとも言えます。

1ヨハネの手紙4:18にも「愛には恐れがない。完全な愛は恐れを締め出します。なぜなら、恐れは罰を伴い、恐る者には愛が全うされていないからです。」とあります。

イザヤ書に記録されているイスラエルの民は何を恐れていたでしょう? また彼らは何を畏れるべきだったのでしょうか? それでは私たちはどうでしょうか?

このテーマは深く考える必要があるのではないでしょうか?

 

6.木曜日:忘恩の民(イザヤ8:16〜22)

ここではアハズ王も深く関わってしまった神秘主義が、私たちを神様への忠誠から離すものの一つとして紹介していました。神秘主義とは形は様々あっても、共通して目に見える世的なものに私たちの心を執着させるポイントが変わらずあります。しかしよくよく考えてみると、私たちを神様への忠誠から引き離すものは数え切れない程あります。

神秘主義は様々なものに影響しているとも考えられるものです。

私たちはどの様にそれらの影響から私たちや周りの方々、心・信仰を守ることができるでしょうか?

 

7.金曜日:さらなる研究

「話し合いのための質問」❶について話し合い、聖書から答えを得てみましょう。

そして「まとめ」を読んで考えてみましょう。