2019年第1期「ヨハネの黙示録ーイエス・キリストの働きを知る」
第3課 七つの教会へのイエスのメッセージ 青木 泰樹
- 今週のポイント
- 安息日午後:イエスの七つの教会へのメッセージは、ヨハネの時代に実際に存在した教会に対するメッセージであっただけでなく、歴史上の各時代の教会の状態を預言的に象徴していることを学びます。
- 日曜日: 皇帝礼拝の中心地であったスミルナにある教会は、使徒時代後のクリスチャンがローマ帝国に迫害されていた時代の教会を表しています。異教カルトの中心地であったペルガモンにある教会は、霊的衰退と背教が急速に進んだ313年から538年の教会を表しています。
- 月曜日: 異教の環境と妥協することを迫られていたティアティラにある教会は、教会自身が堕落の道を歩み始め、その方針に従わない信仰者を迫害し始めた538年から1565年の教会を表しています。
- 火曜日: 霊的な無気力という特徴を持っていたサルディスにある教会は、形式主義と霊的自己満足に陥った1656年から1740年の宗教改革後のプロテスタント教会を表しています。
- 水曜日: 力が弱かったがイエスの言葉を守り、忠実であろうとしたフィラデルフィアにある教会は、イギリスやアメリカにおいて信仰復興運動が起こった1740年から1844年の教会を表しています。セブンスデー・アドベンチスト教会はこの時代に誕生しました。
- 木曜日:自分は大丈夫という自己満足によって、危機的な霊的状態について盲目であったラオディキア教会は、間もなく終わりを迎えようとしている現代の教会を表しています。
- 金曜日:教会はいつの時代でも霊的衰退という危機を経験してきました。外部からの迫害が原因となったこともありましたし、内部からの堕落が原因となったこともありました。しかし、イエスはそのような教会を見捨てるどころか、勧告を与え、祝福の約束を与えてくださっています。
- ディスカッションのためのテーマ
- 七つの教会すべてに「耳のある者は、“霊“が諸教会に告げることを聞くがよい」と呼びかけられていますが、「耳のある者」とはどのような者を意味していますか。
- 問2について考えながら、「目を覚ます」ということは、具体的に何を意味しているのか考えてみましょう。
- 各時代のキリスト教会はそれぞれに課題を持っていました。異教文化の中にある現代における日本のキリスト教会はどのような課題に直面していますか。ラオディキア教会と重なる部分はありますか?また、イエスはどのような解決策を与えてくださっているでしょうか。