安息日学校部

第3課 青年用:朴 昌

2021年第2期「約束―神の永遠の契約」

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第3課  すべての未来の世代  朴 昌

  • 今週のポイント

①今週は神様が人類を救うためにノアと結んだ契約について学びます。

 

②すべてが極めて良かった最初の世界に、罪によってその状況が変わりました。洪水の前の世界は罪が蔓延していた最悪の状態でした。しかし、その世界は罪によって一変したのではなく、罪によって徐々に悪化したのです。もし、その悪化して行く罪の世界をそのまま放置するなら、すべてが破滅してしまいます。神様が罪を憎まれる理由がここにあります。

 

③罪が極めて達していたその世界に、たった一人だけが神様に従っていました。それはノアです。聖書はノアについて「正しく、全き人、神とともに歩んだ」と記しています。そして、ノアは人々に洪水の裁きのメッセージだけを伝えたのではなく、罪人を憐れみ、恵みを与えてくださる神の義を説き、その義の神に従う方法を伝えました。確かにノアは洪水の前の罪人たちと対照的ですが、彼も私たちと同じように神様の恵みが必要な罪人でした。

 

④神様は契約を通してノアとその家族を救うことにしました。ノアとその家族は「信仰による服従」を通して契約の受益者になることができました。彼らは神の恵みに答えるべき行動を示さなければなりませんでした。それは箱舟に入ることでした。「救いを得る仕事は協同組合のようなもの、すなわち、共同作業である。神と悔い改めた罪人との間に協力がなければならない。これは品性における正しい原則を形成するのに不可欠である」(『患難から栄光へ』下、176頁)。

 

⑤神様は虹のしるしを通して、その契約をノアたちだけではなく、すべてのいきもの、すべての世代(未来の世代)へ拡大なさいました。神様の契約はすべての世界とすべての時代を含みます。

 

⑥神様はノアと結んだ契約を通してノアたちを洪水から生き残るようになさいました。ここで初めて「残りの民」の思想が出てきます。「残りの民(教会)」は、ある特定の人や組織を意味するのではなく、神様の契約に従うことによって神様から守られる(残される)人々を意味します。残りの民は契約の主であるキリストに従う人々です。「どよめき沸き立つ渦の中にあって、箱舟を安全に保たれたのはキリストであった。なぜなら箱舟の中の住民は、彼らを保護するキリストの力に信仰を置いていたからである」(レビュー・アンド・ヘラルド 1901年3月12日)。