安息日学校部

第3課 聴覚しょうがい者用 池増益男

2025年第1期「神の愛と正義
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第3課  神に喜ばれるために    池増益男

1.安息日午後
[暗唱聖句] お前の主なる神はお前のただ中におられ/勇士であって勝利を与えられる。主はお前のゆえに喜び楽しみ/愛によってお前を新たにし/お前のゆえに喜びの歌を持って楽しまれる。(ゼファニヤ3:17、新共同訳)

★父の日、母の日に子供たちからプレゼントが届くとき、父母は気分を悪くするでしょうか。決してそんなことはありません。その品物が高価であっても、そうでなくても心のこもったプレゼントを喜んで受け取ります。神様も同じではないでしょうか。イエス様によって救われた私たちが感謝を込めて神様のために良いことをするとき喜んでくださるのです。

2.日曜日:想像以上に価値のあるもの
神様はこの地上のすべての人を、どんなに恐ろしい犯罪人であっても愛しておられます。神様にとって価値のない人など一人もいないのです。みなさんはイエス様がお語りになったルカ15章の放蕩息子のたとえ話(11〜32節)をご存知ですね。大きな農場を経営する父親に二人の息子がいましたが、弟息子が父親の財産を無理やり分けてもらって遠い都会へ出て行きます。親からできる限り遠いところに行って自由に生活したかったのです。ところがその結果は何もかも使い果たして飢えに苦しむホームレスになってしまったのです。生き延びるために彼は父親のところに帰る決心をします。親不孝の息子が帰ってきたとき父親は、「お前はここに帰ってくる資格はない。出て行け」と言ったでしょうか? お父さん自ら息子のところに駆け寄って抱きしめ、接吻し、ボロボロの服を脱がせ、最も良い服を着せ、家族の一員である指輪をはめさせ、宴会まで開いて歓迎したのです。これは私たち罪人が、たとえどんなに大きな罪を犯しても神のもとに帰ってくるとき喜んで受け入れてくださる驚くべき神の愛を表しているのです。

3.月曜日:喜び楽しむ
「お前の主なる神はお前のただ中におられ/勇士であって勝利を与えられる。主はお前のゆえに喜び楽しみ/愛によってお前を新たにし/お前のゆえに喜びの歌をもって楽しまれる。」(ゼファニヤ3:17)
預言者ゼファニヤの時代、ユダ王国は王も祭司も預言者(偽預言者)も堕落し、やがてバビロンに滅ぼされるときが近づいていました。しかし神は再びイスラエルを憐れみ、赦し、神ご自身が勇士となって敵を追い払い、神の民をバビロンから連れ帰って首都エルサレムが築き直されるのです。そのときの神の喜びが、花婿が花嫁(エルサレム)を迎える喜びとして描かれています。
同じようすがイザヤ62:4にも描かれています。
「あなたは二度と『捨てられた女』と/言われることはなく/その土地は二度と『荒廃した地』と/言われることはない。/あなたは『私の喜びは彼女にある』と呼ばれ/その土地は『夫を持つ者』と呼ばれる。/主の喜びがあなたにあり/あなたの土地は夫を得るからである。」(聖書協会共同訳)
「捨てられた女」「荒廃した地」が、「夫を持つ者」「夫を得る」ようになる。つまり神が神に逆らい、罪を犯し続けたご自分の民を喜んで受け入れられるのです。

4.火曜日:神を喜ばせているのか
全宇宙を造られた神が、ちっぽけなこの地球に住む私やあなたのような人間を、「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」(イザヤ43:4 新改訳)と言われます。
私たちのうちには神様に誇れるようなものは何もありません。しかし、「主は、ご自分の民を愛し、救いをもって貧しい者を飾られる。」(詩篇149:4 新改訳)のです。「貧しい者」とは神の前に心砕かれ、へりくだり、神に信頼する者のことです。主は神により頼む私たちを救いをもって飾り、輝かせて下さるのです。
「主は逆らう者のいけにえをいとい/正しい人の祈りを喜び迎えられる。主は逆らう者の道をいとい/従うことを求める人を愛される。」(箴言15:8、9)
神がどんな罪人でも愛しておられるのは、すべての罪人を悔い改めに導き救いたいからです。しかし神は頑固に逆らい続ける人のささげ物や祈りを受け入れることができません。なぜなら聖霊の導きを拒み続けることによって最後には神の愛と救いが届かなくなるからです。しかし、神の導きに従う人の祈りは聞かれ、祝福された人生を歩むのです。

5.水曜日:生きた石
堕落した罪深い存在である私たちが、どのようにしたら聖なる神に喜んでいただけるのか、次の聖句はなんと言っていますか?
ローマ5:8、8:1、1ペテロ2:5を必ず読んでください。
①まず神様がみ子イエスを十字架にかけて私たちの罪を赦してくださった。
②イエス様の十字架が私のためであったと信じる時に、私たちの罪は全て赦されて神の愛する子どもとして受け入れられます。
③神の子どもとされた私たちは、イエス・キリストを通して神に喜ばれる霊的なささげ物、すなわち神と人のために奉仕ができる人に変えられ成長していきます。こうして「生きた親石」であるイエスにあって私たちも「生きた石」になるのです。

6.木曜日:価値ある目標
私たちの目標は、神に喜ばれる者となることです。すなわち、神を愛し、隣人を愛する人に永遠に成長することです。それは決して自分の努力だけではできません。必ず失敗します。神に心から信頼し、神の約束をそのまま信じることです。
「『できれば』というか。信じる者には何でもできる」(マルコ9:23)とイエス様は言われます。信仰のたりなさを感じる時には、「信仰のないわたしをお助けください」(マルコ9:24)と正直に祈りましょう。
7.金曜日:さらなる研究
「すべての真の服従は心から生まれる。・・・もしわれわれが承知するなら、キリストはわれわれの思いや志と一体となり、われわれの心と思いを一つにしてご自分のみ心に一致させてくださる。そうすれば、われわれは自然と神を喜ばせることができるようになる。」(『希望への光』1026ページ、『各時代の希望』73章)
★上の文章の内容とご自分の経験などをグループで話し合ってみてください。