2021年第2期「約束―神の永遠の契約」
第2課 契約についての初歩的学び 仲泊大輔
- 今週のポイント
- 安息日の午後 一般的に契約とは、人と人との間で結ばれるものですが、聖書における契約とは神と人間との間に結ばれるものです。そして、その契約はイエスの血によって批准された契約であり、神の方が私たちと共にいたいと願い実行されているものです。その契約は旧約時代から現代に至るまで、キリストの十字架を中心に様々なかたちでその時代の真理、つまり現代の真理として、私たちの前に置かれています。
- 日曜日 契約には神の側、人間の側にそれぞれ義務があり、人間の側には神の思い(十戒)に従うという義務がありますが、当然それを守り抜くことができません。しかし、神はご自分の側の義務として、キリストを通して人間を贖うという計画を完成されました。つまり、この契約の根底にあるのは神が人間を贖うということであり、それは神の愛と憐れみによります。それが私たちに恵みとして与えられています。
- 月曜日 副読本p16には、「救いは主から来るという事実が、今一度明らかにされています。 人の幸福のために、神が率先して救済の方法を示しています」とあります。契約とは、人を救いたいという神の思いが具体的に表現されているということです。
- 火曜日 「彼の服従は、愛の関係に対する彼の信仰の応答であり、神のお望みになることが実現するためでした」(ガイドp15) 。神の約束がある時、そこには信仰が起こります。なぜなら、神の言われたことは必ずその通りになるからであり、それが信仰だからです。私たちはその神の愛の約束があるので、そこに信仰が働くとき、神への服従が自分の行動となって現れます。つまり、服従は「祝福を得る手段でもなく、神の方から手を差し伸べて、私たちとの交わりを確立してくださった結果」(副読本p17)です。
- 水曜日 出エジプトのあとの契約でも人間側の服従という義務がありますが、それはまず神がイスラエルを救った後に与えられています。あくまでも聖書の契約とは神が人を救いたいという思いであり、創始者は神です。人間はそれを受けるに値しない者ですが、神はその慈愛により、人間に手を差し伸べ続けているのです。
- 木曜日 結局のところ、契約というのは神を正しく知り、その神と共に過ごす最高の関係です。そして正しく知るというのは神の愛に生きることです。それは人間が罪を犯す前に、神様と人間が過ごした時間であり、さらに深く神を知り、愛し続けることでした。
- ディスカッションのためのテーマ
- 約束を破られた、もしくは破った経験はありますか? その時、相手との関係はどうなりましたか? その関係を修復するために何かしましたか?自分の経験を、契約を破り続ける人間、もしくはそれを救おうとする神様に当てはめて考え話し合ってみましょう。
- 神様との関係よりも大事にしているものはありますか? それを捨て去って神様と新しい契約に入りたいと望みますか? もし捨て去れないとすれば、その理由は何でしょうか?