安息日学校部

第2課 聴覚しょうがい者用:松田 健

2022年第1期「終わりの時代に生きる」

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第2課  ヘブライ人への手紙とメッセージ  松田 健

 

1.今週のテーマ

「パウロは試練のただ中にある信者たちの信仰を強めるために、ヘブライ人への手紙を書いたのです。」(ガイド12ページ)

今期のガイドの総題を思い出してから始めましょう。「終わりの時代に生きる」です。聖書から、終わりの時代には私たちはクリスチャンとしての迫害を受けると言われています。その時に、私たちを試練から導き、引き出すものはなんでしょうか? それを知っているかどうかは私たちの運命を大きく左右します。

 

2.日曜日:私たちの王なるイエス

問1にあるヘブライ1:5〜14をまず読んでみましょう。

ガイドによると、これらの聖句は3つに分けることができます。

①神は御子を王子としてお受け入れになる。

②神は御子を礼拝すべき方として天の宮廷に紹介し、御子による永遠の統治を宣言する。

③神は御子を御座に着かせ、権威を授与する。

ヘブライ人への手紙の主要テーマは、キリストであり、統治者であることが強調されています。そのことを学ぶと同時に、それが私たちにとってどのような意味があるかは考える必要があります。なぜならこの事実が私たちに何の関係もないことだとするならば、外国で起こっている出来事をニュースで見ているようなものです。

ガイドの下記にも書かれていることを考えてみましょう。

「イエスが宇宙の統治者であられることを知っていることは、特に試練の中にあるとき、私たちにどのような慰めとなりますか。」

 

3.月曜日:私たちの仲保者なるイエス

出エジプト記4:22、23とサムエル記下7:12−14を、申命記12:8−10とサムエル記下7:9−11を、申命記12:13、14と詩編132:1―5・11−14を比較してみましょう。何を発見できるでしょうか?

この聖句(これ以外にも聖書に多数ある神の約束)から、私たちは約束の成就のために、イエス様がどのような役割を担われたかが見られるでしょう。神が約束されたことを成就するのは、キリストの役割であり、キリストによって約束の実現が民に証明されること、されたことが明らかになります。この事実は、私たちにどんな影響と変化を与えるのでしょうか?

 

4.火曜日:私たちの代表戦士なるイエス

「主は、勇士のように出で立ち/戦士のように熱情を奮い起こし/叫びをあげ、鬨の声をあげ、敵を圧倒される。」イザヤ42:13。(ぜひイザヤ59:15-20も読んでみて下さい。)ガイドの中ではダビデがゴリアテと一騎打ちをして、イスラエルが奴隷となる危機から救われたことが例として書かれていました。それに象徴されるように、イエス様は私たち人類の代表として先頭に立って戦われます。このことは私たちが戦いの中にいないということではありません。私たちもその戦いの渦中にいます。しかし代表として戦われているのは主イエス・キリストであるということが約束されています。

時に私たちは、主が先頭に立って戦われることを忘れて恐れたり、逆に主が戦われることの意味を間違えて自分には関係ないと無関心になってしまう危険性もあります。

聖書箇所を読み、私たちのために戦われる主イエスのお姿から、私たちの生き方はどう変えられるのかを祈り、考えてみましょう。

 

5.水曜日:私たちの大祭司なるイエス

水曜日は、この課のポイントになる箇所かもしれません。今週のガイドでは、ヘブライ人への手紙に記されたイエス様の役割を様々な角度から見ています。それだけイエス様の役割は大きく、広いものです。

「大祭司はすべて人間の中から選ばれ、罪のための供え物やいけにえを献げるよう、人々のために神に仕える職に任命されています。大祭司は、自分自身も弱さを身にまとっているので、無知な人、迷っている人を思いやることができるのです。また、その弱さのゆえに、民のためだけでなく、自分自身のためにも、罪の贖いのために供え物を献げねばなりません。また、この光栄ある任務を、だれも自分で得るのではなく、アロンもそうであったように、神から召されて受けるのです。」(ヘブライ人への手紙5:1-4)

この数多くある祭司の重要な役割の中でも特に大切なことが書かれています。

「イエスを信じる私たちは、『王の系統を引く祭司』と呼ばれるのです。この任務は驚くべき特権を意味します。祭司は聖所で神に近づくことができます。今日、私たちは祈りを通し、確信をもって神に近づくことができるのです。しかしこの任務には重大な責任が伴います。私たちは神と共に働いて世を救いに導かねばなりません。神は私たちに、神の律法を人々に説明し教えるよう望んでおられます。神はまた私たちに、神の喜びとなる賛美と善い業という犠牲をささげるように望まれます。何という特権、何という責任でしょうか。」(ガイド16ページ)

私たち一人ひとりにこのような特権が与えられていることは喜びでしょうか? 苦痛でしょうか?

 

6.木曜日:更にまさった契約の仲保者なるイエス

ヘブライ人への手紙8:8-12を読んで下さい。

水曜日で学んだ祭司職は、私たちに責任を与えるだけのものではありません。私たちのために神様が約束してくださったことを考えることは重要なことと言えるでしょう。上記の聖句から私たちは何を希望とすることができるかを考え、分かち合いましょう。

 

7.金曜日:さらなる研究

〜話し合いのための質問〜

信者として私たちは神の導きのもと、地域の祭司とならねばなりません。あなたの教会はどのようにして神に、更に良い賛美のいけにえと善い業を献げることができるでしょうか。具体的、実際的に考えてみましょう。