第11課 後の書巻に見る申命記 堀圭佑
- 今週のポイント
テーマ
今週は申命記のみ言葉が他の聖書箇所でどのように引用されているかを学びます。そして、それが私たちに対してどのような意味を持つかを考えます。
日曜
列王記下22章における申命記に関する言及について学びます。ここでは、「律法の書」と記されています。この律法の書はしばらく失われていましたが、これが見つかった時代の王様ヨシヤ王は、この書に従い宗教改革を行いました。み言葉に聞き従うことを通して「実行」することの大切さに目を向けてみましょう。
月曜
申命記10:14にある「天の天」という言葉の引用について学びます。「天だけでなく、『天の天』までもが神に属しているという表現は、神の天地創造の御業の果てに及ぶ完全な主権を示すための慣用表現であると言えます」(ガイド82頁)。私たちの神様は、全ての造り主であられ、礼拝されるべき偉大なお方です。
火曜
エレミヤ書における申命記の引用について学びます。エレミヤ書7:1-7と申命記4:32-29の関連するメッセージとして、偶像礼拝に陥ることへの警告と、約束の地に留まるために神様に服従することの大切さが語られています。「それらの服従には、彼らが寄留者、孤児、寡婦たちをどのように扱うか、すなわち、彼らが従うよう申命記に記された規定と義務が含まれていました」(ガイド83頁)。
水曜
預言者たちが書き記してきたメッセージと申命記の関連性について学びます。キーワードは神様への忠実さです。神様が求めておられることは、単調に儀式を行うことで外面的な忠実さを保つことではなく、申命記に書かれているように心から神様に忠実に従うこと、つまりイエス様が私たちを愛してくださったように愛に生きることです。そして、それこそが私たちにとっての幸いであると言われます。
木曜
ダニエル書9章と申命記の関連性について学びます。「ダニエルの祈りは、申命記にすでに警告されていたこと、すなわち神との契約の彼らの分を果たさないことの結果をまさに要約したものです」(ガイド85頁)。イスラエルの民が神様の言葉に聞き従わなかった結果をバビロンという国において身をもって体験しているダニエルは、その不服従の罪を告白し、赦しを祈りました。この後、神様はダニエルに対し、イエス様の十字架に関する預言を通して救いの希望を示されました。そこに、神様の大きな憐れみを見ることができます。