安息日学校部

第11課 青年用:堀圭佑

2021年第3期「キリストにある休み」

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第11課  さらに多くを求めて  堀圭佑

  • 今週のポイント
  1. 【安息日】本物と模型の関係について考えます。神様は、私たちの理解を助けるため、模型を通して説明しておられます。「ヘブライ4章は、休みについての聖書の問いに関連して、そのような実物を発見する助けとなるでしょう」(ガイド80ページ)。
  2. 【日曜】聖所とイエス様の関係について考えます。旧約の時代、神様はモーセに対し、聖所をつくるように命じられました。その中には、犠牲や祭司の働きなど多くのことが含まれていました。これは、全て天にある本物の聖所の写しとして地上につくられました。また、それらは全てイエス様の働きを指し示していました。これが「象徴」、「ひな型」と言われるものです。それを通して、私たちは救いについての大切な真理を学ぶことができます。同じように、パウロは「わたしたちの先祖」の歩みを用いて、クリスチャンとして歩む私たちの「前例」となることを書き記しました。「パウロは旧約聖書の歴史を、現代のクリスチャン1人ひとりに当てはめることができる霊的真理を示す前例として引用しているのです」(ガイド81ページ)。
  3. 【月曜】旧約聖書に書かれている儀式について考えます。儀式に欠かすことができないものとして、「血」というものがあげられます。それは、この「血」が罪を贖うために大切なものだからです。旧約時代には動物が犠牲となり血を流すことによって儀式が行われていましたが、それは私たちの救い主イエス・キリストが十字架で流された血を象徴するものでした。また、その後その血を持って祭司が奉仕をしていましたが、この働きも私たちの大祭司イエス・キリストの天での奉仕を象徴するものでした。「このように、私たちはこれらの犠牲制度の中に、一つの型、すなわち、私たちのためのキリストの死と奉仕の働きのひな型を見るのです」(ガイド82ページ)。
  4. 【火曜】今期のテーマである「休み」についてのひな型や象徴について考えます。ヘブライ人への手紙4章では、神様から福音を聞いたイスラエルの民でしたが、残念ながらその言葉に従わず、神様の用意してくださった「休み」を経験しなかったという出来事が取り上げられています。これは、昔の人の経験というだけではなく、私たちにも当てはまることです。神様は、キリストを通して私たちに「休み」を与える約束をしてくださっています。「ヘブライ4:3は、信仰と休みの密接な関係を示しています。私たちは、休みを約束され、この休みをもたらすことのできるイエス・キリストを信じ、信頼するときにのみ、主の休みに入ることができるのです」(ガイド83ページ)。
  5. 【水曜】その時は「今」であることを考えます。イスラエルの民は不信仰のため神様の休みを経験できなかったことを学びましたが、実際には約束の地に入り、そこに定住しています。このことから、神様が与えてくださる安息というのは、「単に民が住む場所以上の意味を含むもの」(ガイド84ページ)だということがわかります。つまり、信仰によってイエス様の救いを経験しなかったことが、彼らが本当の休みを経験するに至らなかった大きな原因でした。聖書は、その教訓を用いて、「今日、あなたたちが神の声を聞くなら、心かたくなにしてはならない」(ヘブライ人4:7)と言っています。「『今日』は今決断し、応答することを求めています」(ガイド84ページ)。
  6. 【木曜】特別な安息について考えます。神様は、イエス様を個人的な救い主として信じ受け入れた神の民に特別な安息を用意しておられます。毎週の第7日土曜日安息日に、私たちが自分の手の業を止め、自分では自分を救うことができないことを認め、私たちを造り罪から贖ってくださった方に目を向け、救いの約束とその大きな御業に信頼する時、私たちは神様が与えてくださる安息に憩うことができます。「終末に与えられる神の特別な安息が、天地創造以来ずっと提示されており、安息日の休みを祝うことが、終末の〔最大の〕安息を毎週少しずつ味わうために提供されているということです」(ガイド85ページ)。

 

  • ディスカッションのためのテーマ
  1. 聖書に記されている「ひな型」、「象徴」を通して個人的に与えられた気づきは何ですか?
  2. 神様は安息へ憩うように招いておられます。今日その招きにどのように応答しますか?