PDFダウンロード PDFはこちらからご覧ください
第11課 終わりの時の欺き 武田将弥
1.安息日午後
私たちの身の回りには、マンガやゲーム、映画やテレビ、インターネットやスマートフォンなどがあります。昔と比べてとても簡単に情報が入ってくるようになりましたし、こういったコンテンツからワクワクするような夢や魔法の世界が気軽に楽しめるようになりました。映画やマンガの世界では、死んだ人が簡単に生き返ったりします。そしてそれを信じてしまう子どももいます。実はエデンの園で人間を騙したサタンも「決して死ぬことはない」という、似たような言葉を言ってアダム達を騙しました。このように今週は私たちの世界に入り込んでいる、様々なサタンの欺きの考えを確認していきます。
2.日曜日:神秘主義
イエス様を信じてさえいれば、他はどうでも良いのだという考えは危険です。もしもイエス様を本当に信じて愛しているならば、イエス様のお願いや言いつけを大切にするはずです。イエス様が言っておられるのは「十戒」を守って生きていくことです。自分のやりたい放題に生きていくのではなく、神様を大事にしながら生きていくことが求められています。
3.月曜日:臨死体験
「臨死体験」を簡単に説明すると、死にかけて意識を失った人が不思議な体験をしたという話です。たとえば日本でよく話されるのは「自分は死んだはずだったのに、気がついたらお花畑にいて、三途の川の向こう側で、昔に亡くなったはずの知り合いが、こっちに向かって手を振っていた」とか「自分の意識が体から抜け出して、上からフワフワ浮かびながら、倒れている自分の体を眺めている」などの体験談です。こういった臨死体験を語る人がいますが、聖書では死は眠りのようなものであると教えています。
ちなみにイエス様から奇跡を与えられて生き返ったラザロは、数日間は完全に死んでいましたが、自分が死んでいた時の話を何もしていません。もし死んだらすぐに天国や地獄に行くものであるならば、ラザロは生き返らせてもらった時に、周りの皆にむかって、自分が死んでいた時、どういった場所にいたのかとか、あの世がどんな様子だったかを話すと思いますが、ラザロはあの世で自分のご先祖様に出会ったとか、臨死体験の説明はありませんでした。
4.火曜日:霊魂転生
霊魂(輪廻)転生という考え方があります。この思想はヒンズー教や仏教にみられる考えで、簡単に説明すると「死んでもまた、いつか生まれ変わる」というものです。この考え方は日本でも広く浸透している思想ではないでしょうか? たとえば「剣道が好きだから、きっと前世はサムライだった」とか「今度生まれ変わったらお金持ちの家に生まれたいな」という話題になったことはありませんか。最近ではマンガやアニメの題材で、主人公が生まれ変わって人生をやり直すというお話に使われるので、輪廻転生の考え方が日本だけでなく世界中へと広がっています。
5.水曜日:心霊術と先祖崇拝
心霊術というのを簡単に説明すると、霊の力を借りて将来の出来事などを教えてもらおうとすることです。実は世界中に心霊術が存在していますが、日本で有名なのは「コックリさん」だと思います。知らない人のために短く説明しますと、コックリさんというのは、文字を書いた紙の上にコインを置いて、コックリさんと呼ばれる霊に向かって質問をすると、コインが勝手に動いて質問に答えてくれるというものです。
先祖崇拝というのは、亡くなった自分のご先祖様が、いつも後ろから見守ってくれるという考え方です。
ちなみに聖書では、コックリさんなどの心霊術をハッキリと禁止しています。心霊術に呼ばれて出てくる霊の正体は悪霊だからです。またご先祖様が見守ってくれているというのも、聖書の教えとは違っています。
6.木曜日:悪霊の偽装とその他の出現
悪魔は自分の姿を自由に変えることが出来るので、もしも私たちの目の前に現れる時は、きっと恐ろしい姿で登場したりはしないでしょう。それよりもむしろ、見た目が美しいものや、あなたにとって魅力的なモノに化けて出てくる可能性が高いです。もしかすると驚かれたかもしれませんが、これは本当のことです。その証拠にアダムとイブを騙すことに成功した蛇の正体は、悪魔であるサタンが変身した姿でした。そして悪魔であるサタンはとても頭が良いので、あなたの弱点をよく知っています。たとえばお金や地位、健康状態や将来の夢など、あなたが弱点にしているところを簡単に見抜いて攻撃してきます。
7.金曜日:さらなる研究
今週は聖書が教える死後の状態の話と、サタンが私たちを欺くために広めている間違った教えについて勉強しました。聖書で禁止されている「口寄せ」を職業にしている人達は、昔から世界中にいました。口寄せをする人のことを外国ではシャーマンといいますが、日本で有名なのは青森県にある恐山の「イタコ」。沖縄県には「ユタ」と呼ばれる口寄せの人達がいます。また口寄せを職業にしていなくても「自分は霊感が強いので天使を見たり話したりできる」と言ってくる人にも注意してください。なぜならその人が見たという天使が、本当に天使なのか、それとも天使の姿に化けている悪魔なのか分からないからです。
そもそもどうしてこのような職業が昔からあって、いつまでもなくならないのでしょうか? その仕組みの理由は、自分の愛する人を亡くした人は「寂しいなぁ。もう一度あの人に会って話がしたいよ!」という悲しい気持ちになります。サタンは口寄せをする人の後ろに立って、もう一度話したいと思っている人の願望を利用し、死んでしまった人のフリをして話を合わせて騙しているのです。
口寄せの相手の正体がサタンだとは知らないで、すっかり声を信じて心を許してしまうと、後で必ず大変なことになります。悪魔に付いていくと必ず不幸になりますが、私たちは神様の声である聖書の言葉を信じて、イエス様に付いていくようにしましょう。それが必ず幸福になれる方法です。イエスは言われた。「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。」(ヨハネによる福音書14章 6節)
★振り返りの質問★
私たちは、聖書の言葉が教えることとは逆の方へ向かいたくなってしまった時、その時の自分の気持ちや欲望とどう向き合ったらよいでしょうか? 話し合ってみましょう。