安息日学校部

第1課 青年用:佐藤由歩

2022年第1期「終わりの時代に生きる」

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第1課 ヘブライ人と私達への手紙 佐藤由歩

  • 今週のポイント
    1. 「完全な形のキリスト教の説教」と考えられているヘブライ人への手紙は、キリストを受け入れた後に、困難の中にあった信者たちに向けて書かれました。今週は、終わりの時代を生きる私たちがヘブライ人への手紙という説教をどう生活に取り入れ、また活かせるかを学びます。
    2. そのためには、使徒からこの手紙を受け取った信者たちが置かれた当時の状況と歴史を知る必要があります。なぜなら彼らは先の宣教師たちから福音を聞き、神様が各人に分け与えて下さった「聖霊の賜物」によって彼ら自身が力強い証人と変えられたからです。
    3. しかし信者たちがキリストを信じ、教会に加わることで厳しい迫害を受けることになりました。彼らの名誉は傷つけられ、ある者は投獄され、教会は経済的にも心理的にも消耗し、人々は疲れ果てて気力を失いそうになります。「キリストの苦しみにあずかる」とは、「自分とキリストを重ね合わせ、そのつながりをもたらす恥や虐待に耐えること」(ガイド6頁)を意味します。
    4. ですからパウロは、困難に耐え忍ぶよう彼らに励ましの言葉を手紙の中でかけ続けました。私たちのために十字架によって苦しまれたキリストがおられるからです。同時に、苦難が過ぎ去った後に無防備な状態に陥らないよう、私たちはカルメル山での出来事の後に神様がエリヤに示されたこと、静かな小さな御声から学ぶ必要があります。
    5. パウロは、しばしば本手紙の読者をカナンの国境を前に約束の地に入ろうとしていた荒野の世代と重ね合わせています。それはイスラエルの民の二度に及ぶ重要な挫折から学ぶためです。神様は、「わたしは、決してあなたを離れず、あなたを捨てない」(ヘブライ13:5)と約束しておられるので、この世の貪欲に陥らないよう信仰を堅く保ち、励まし合いながらキリストに目を注ぎ続けたいと思います。

 

  • ディスカッションのためのテーマ
    1. あなたはどのようにイエス・キリストを救い主として受け入れ、信じましたか。神がまずあなたの人生に働きかけ、あなたを神のもとに導くためにどのように働いてくださったかを思い起こすことは、なぜすばらしいことなのでしょうか。(日曜日の質問)
    2. 金曜日の『国と指導者』の言葉を読んでください。今、あなたの周りに気落ちしている友人や知人はいますか。彼らに対してあなたにできることを考えてみましょう。