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第1課 エデンの園における教育 平賀和弘
1.安息日午後
今週は、創世記に書かれているエデンの園でどのような教育が行われていたかを学びます。
エデンの園を学校にたとえることができます。エデンの園が教室であり、自然が教科書であり、神様が教師であり、アダムとエバが生徒です。
神様ほどすばらしい教師は、他にありません(ヨブ記36:22)。しかし、アダムとエバは、神様ではなくサタンを教師として選び、その結果、悲しい経験をすることになりました。わたしたちも悲しい経験をしないですむように、エデンの園の物語を学びましょう。
2.日曜日:最初の学校
エデンの園は最初の学校です。最初の学校で神様は、人に仕事を与えられました(創世記2:15)。みなさんは、仕事(職場、学校、奉仕活動)を楽しんでおられるでしょうか。つらいだけでしょうか。
仕事が与えられるということは、責任が与えられるということです。忠実に責任をはたすことによって、満足感を得ることができます。また、仕事は、神様を知り、成長する機会にもなります。
神様は、わたしたちに仕事を行うための必要な能力と助けを与えてくださいます。神様は、アダムの助けとして、動物や、等しく話すことのできる妻のエバを与えてくださいました。また、神様ご自身もアダムと親しく交わり、アダムの助けとなってくださるお方でした。
3.月曜日:侵入
エデンの園は、神様によって造られたすばらしい教室でした。ところが、その教室に、蛇があらわれました。蛇は、「賢い」ものでした(創世記3:1)。しかし、いくつかの聖書では、「賢い」という言葉を「ずる賢い」と訳しています。つまり、良いものしかなかった教室に、悪いものが侵入したのです。
神様は、アダムとエバに悪いものにではなく、神様に従うことを期待しておられました。神様は人を自由な意志を持つものとしてお造りになりました。人は、神様に従うか従わないかを選ぶことができます。
アダムとエバは、善悪の知識の木からとって食べてはならないことや、食べれば必ず死んでしまうことを神様から教えられていました。ところが、アダムとエバは、蛇の言った言葉を信じ、神様が食べてはいけないと教えられていた実を食べてしまいました。
4.火曜日:メッセージを聞き逃す
なぜ、アダムとエバは、神様のメッセージを聞き流し、蛇のメッセージに従ったのでしょうか。アダムとエバの経験は、サタンの誘惑に会うわたしたちに教訓を与えます。
エバは、神様から教えられたことを真剣に受け止めていませんでした。み言葉を大切にしましょう。
エバは、蛇の誘惑にあった時、逃げたり、神様の助けを求めませんでした。誘惑を遠ざけ、神様に助けを求めて祈りましょう。
エバは、神様と、神様の言われたことを疑いました。サタンや自分に頼るのではなく、神様を信頼し、神様に従いましょう。
一方、アダムは、愛するエバと別れたくないために、エバと同じように食べてはいけないと教えられていた実を食べてしまいました。愛する人を失わないために、お互いに励まし合って神様の教えを守るようにしましょう。
5.水曜日:失われたものを取り戻す
アダムとエバは、蛇のメッセージに従うことを選んだ結果、エデンの園から追放されることになりました。しかし、エデンの園から追放された後でも、神様の愛はなくなることはありませんでした。
イエス様のおかげで、わたしたちには救いと回復の希望があります。わたしたちは、神様を疑うのではなく信頼し、イエス様のように他者を愛することができるようになります。また、イエス様を知れば知るほど、イエス様にもっと似るだけでなく、イエス様を他の人にお伝えすることができるようになります。
イエス様を知るために、祈り、奉仕し、み言葉を研究しましょう。
6.木曜日:権威を悔る者たち
アダムとエバは、神様の言われたことを否定して、食べてはいけないと教えられていた実をとって食べてしまいました。神様の言われたことに、従ってまいりましょう。
神様の言われることが、わたしたちのやりたいことや、望むことと違うことがあるかもしれません。納得できない時や、従いたくないと思う時もあるでしょう。
しかし、神様は、わたしたちの幸せを願われ、いろいろなことを語られ、命じられるのです。すばらしい教師である神様を信じて、神様の言われたことに従ってまいりましょう。
7.金曜日:さらなる研究
・今でも自然界から神様の愛を学ぶことができますか。どのようなものから学ぶことができますか。
・誘惑にあった時、どうすれば誘惑に打ち勝つことができると思いますか。