安息日学校部

未開拓伝道地のために(カンボジア)

未開拓伝道地のために(カンボジア)

〈男性1-ナレーター〉
2000年代初頭、カンボジアは、近年の歴史がもたらした試練から回復途上にありました。クメール・ルージュ政権は、貧困、損なわれたインフラといった負の遺産を残し、地域社会は、生活再建と希望を取り戻すことを求めていました。

この困難の中、セブンスデー・アドベンチスト教会は、カンボジアに神様の愛と希望をもたらす必要があることを知っていました。教会は、グローバル・ミッション・パイオニアを通して、献身的な人、つまり強い信仰を持つ教会員を、イエス様を伝えるために、人里離れ、福音が伝えられていない地域に派遣しました。

2000年、新婚の宣教師夫婦が、グローバル・ミッション・パイオニアとして献身し、カンボジアに出発しました。未開拓伝道地で福音を伝える使命を負った彼らは、多くの困難に直面しました。劣悪な道路事情のため、プノンペンから目的地まで船で移動しなければならなかったのです。

〈男性2-サウム・ソヴァン(元グローバル・ミッション・パイオニア)〉
プノンペンとクラティエ州を結ぶ道路はありませんでした。当時、カンボジアの国中の道路は非常に悪く、デコボコしていました。

〈男性1-ナレーター〉
困難にもかかわらず、未開拓伝道地に光をもたらそうという彼らの決意は揺らぎませんでした。当初、地元コミュニティーは彼らを歓迎せず、疑いの目で見ました。

〈男性2-サウム・ソヴァン(元グローバル・ミッション・パイオニア)〉
最初のうちは人々と良い関係を築くのがとても大変でした。特に、彼らはイエス様の御名を受け入れませんでした。イエス様が外国の神であり、外国の宗教とみなしたからです。

〈男性1-ナレーター〉
しかし開拓者たちはあきらめず、この歓迎されない地域で、導きを求めて神様に祈りました。

〈男性2-サウム・ソヴァン(元グローバル・ミッション・パイオニア)〉
神様は、教会が私たちのために借りた家で英語学校を開くよう導かれました。たくさんの子どもたちが来て英語を学び、子どもたちと良い関係を築くことができました。それから、子どもたちの家を一軒一軒回って、親との良い関係を築き、深めていきました。

〈男性1-ナレーター〉
2005年、カンボジア教区は、宣教師たちの家を教会に変え、地域社会の希望を象徴するものとしました。英語学校は、この地域に新しい教会を設立するための拠点となったのです。

今日、かつて孤立していたカンボジア北東部は、もはや福音が伝えられていない地域ではありません。若い開拓者たちがまいた種は、活発な教会コミュニティーへと成長し、信仰、忍耐、愛があれば、どんな困難があっても豊かな実を結ぶことを証明しています。

〈男性3-コン・ボンディス(元生徒)〉
勉強をしに来るのも好きだったし、友達と会ったり、一緒に遊んだりするのも好きでした。安息日には、牧師先生が招いてくれて、礼拝に参加したり、パトラックを一緒に楽しんだりしました。

〈男性1-ナレーター〉
働きは前進していますが、皆様の祈りを、今も必要としています。

〈男性2-サウム・ソヴァン(元グローバル・ミッション・パイオニア)〉
私の働きのために祈ってください。神様が、近隣の人たちの心を開いて、御言葉を聞き、受け入れ、信じることができるようにお祈りください。

〈男性1-ナレーター〉
何十年にもわたって、グローバル・ミッションは世界で最も福音が届きにくい地域に福音を届けてきました。皆様の心からのご支援を感謝します。皆様のご支援によって、人々は献身し、希望が広がっています。

(ADVENTISTMISSION.ORG)

2025年3期アドベンチスト・ミッション
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