ガーナにおけるアドベンチストの働きは、大都市で始まったと思われるかもしれません。しかし、驚くべき物語は、南海岸の小さな漁村で始まりました。
〈ジョセフ牧師(アパム教会牧師)〉
ガーナにおけるアドベンチスト発祥の地、アパムへようこそ。きっかけは、ドルフィンという一人の人が、海岸でトラクトを拾ったことでした。1888年のことです。
ドルフィンとは、アパムに住む地元商人の名前です。当時、この地域にアドベンチストはいませんでした。
〈クワメ牧師 (北ガーナ教団総理)〉
ある日、釣りをしていたドルフィンは、海に浮かんでいるトラクトを目にしました。彼は、何だろう?と不思議に思い、その小さなトラクトを拾います。トラクトを読んだ彼は、安息日に関する聖書の真理を発見しました。
1891年までに、33人が安息日の真理を受け入れました。教会は成長し、ガーナ全土に広がりました。ガーナでのアドベンチスト教会の起源を記念し、トラクトを持ったドルフィンの手の銅像があります。
〈ジョセフ牧師(アポム教会牧師)〉
重要なことは、福音の始まりがどれほど小さくても関係がない、ということです。アパムの海岸で発見された1枚のトラクトから、ガーナ全土に教会が立てられたのです。
ドルフィンの発見から150年間、アドベンチスト教会は成長し、教会は国中で敬意を払われるようになりました。今日、ガーナは西中央アフリカ支部最大の教会員数を誇っています。トップクラスの学校や医療センターはアドベンチストの施設で、軍や警察のチャプレンのトップをアドベンチストの牧師が担っています。しかし、まだ伝道が難しい地域があります。
メンバは、ガーナ北部で働く若いグローバル・ミッションの開拓伝道者です。彼は、キリスト教の背景のない地域に、教会を立てるために働いています。 様々な伝道方法がある中、メンバはキリスト教と接点のない生徒に伝道するため、教師になりました。
〈メンバ(グローバル・ミッションの開拓伝道者)〉
アドベンチスト教会はガーナで成長していますが、北部での成長は緩やかです。私は宗教と道徳教育を教えることに決めました。キリスト教の本質を教えるためです。今では、安息日ごとに35人ほどの生徒が教会に通い、その内10人がアドベンチストの高校を選ぶと断言しています。
メンバのような働きは、ガーナや西アフリカの福音が届いていない地域への伝道に不可欠です。
〈メンバ(グローバル・ミッションの開拓伝道者)〉
ガーナにはまだ福音を聞いたことがない人々が大勢いて、グローバル・ミッションの開拓伝道者とそのプロジェクトによって、人々は良い知らせを聞くことができます。そして福音を聞いた人々の人生は変えられます。開拓伝道者の働きを通して、人々が私たちの神様を証ししています。
ガーナと西中央アフリカ支部のためにお祈りください。アドベンチストが大勢いる大きな都市がある一方、キリスト教の影響がほとんどない地域もある、挑戦的な地域です。皆様のご支援を感謝いたします。
2023年4期アドベンチスト・ミッション
アドベンチストミッション