人里離れたこの村の人々が、最寄りの店に買い物に行くためには、何時間もかけて険しい山を歩き、危険な川を渡らなければなりません。コスタリカの先住民族、カベカル族の生活は容易ではありません。
アドベンチスト教会にとってこの部族に対する伝道は、大きな挑戦です。地形による物理的障害に加え、言語と文化の違いもあるからです。
〈アルセニオ(グローバル・ミッションのパイオニア)〉
すべてが困難で難しい働きです。簡単ではありません。嫌がる人もいます。福音がいつも歓迎されるとは限りません。
この村の人々は内気で、外部からの影響に抵抗があります。アルセニオは、数少ないカベカル族のアドベンチストです。村を訪れた信徒伝道師からアドベンチストのメッセージを学び、バプテスマを受けました。
つい最近、アルセニオはグローバル・ミッションのパイオニアとなり、同じ部族の人々に伝道して教会を建てようと、同じ先住民族であるブリブリ族の牧師、アルバロの指導を受けています。アルバロは、何時間も離れたアドベンチスト教会の牧師を務めています。
部族の言葉や文化を知っても、新たな世界観を伝えるのは難しいことです。アルセニオはキリストの模範に倣い、人々の家を訪問して村の人たちと関係を築きました。彼の信仰について尋ね、聖書研究を始めた人もいます。そのうちの一人、アナは定期的にアルセニオと会い、時には他の人を自宅に招いて小グループを行っています。
〈アルセニオ(グローバル・ミッションのパイオニア)〉
私たちが出て行くと人々は扉は開き、聖書を読んで祈ると、そのすばらしさが伝わりました。今ではいつでも小グループができるよう、自宅を開放してくれます。
ここ一年でイエス様を受け入れ、バプテスマを受けた人たちがいます。人々は非常に熱意があり、マラナタ・ボランティア・インターナショナルによって教会が建設されるほどでした。
この日、カリブ海コスタリカ・ミッションの教会指導者たちが、ADRAからの食料を持参し、アルセニオと村人の支援にやってきました。
教会で集まり短い祈りと礼拝をささげたあと、アルセニオの家に集まって食事を楽しみました。
メルビンは中央アメリカ・アドベンチスト大学の学生で、アルセニオと同じように、彼の村を訪れた信徒伝道師によってアドベンチストになりました。
〈メルビン(神学科生))
アドベンチストのメッセージは、今まで知っていたものとは違いました。神を知らない村の人々に届けられた、希望のメッセージでした。
メルビンは、この希望を村の人々に伝えなければと確信しました。
〈メルビン(神学生)〉
神様からの召しを感じました。そしてその召しに応えました。そのメッセージが、家族、地域社会、私が知るすべての人にとって重要だと思ったからです。
メルビンは、カベカル族初の牧師を目指して勉強しています。夢は、アドベンチストの書籍をカベカル語に訳し、福音をより身近なものにすることです。
メルビンと開拓伝道者のアルセニオが、福音が届いていないコスタリカの村々に伝道できるように。また、カベカル族の人々がイエス様の愛で満たされるようにお祈りください。
〈アルセニオ(グローバル・ミッションのパイオニア)〉
みなさまのご支援に感謝いたします。
2024年1期アドベンチスト・ミッション
アドベンチストミッション