皆さんは、教会でお説教したことはありますか? ルワンダに住んでいるジュゲは、2歳のときに初めて説教しました。
ジュゲは小さい頃、自分の聖書をもらいました。絵の描かれた聖書です。ジュゲは、まだ字が読めませんでしたが、絵を見るのが大好きでした。お母さんは、聖書の勇敢な子どもたちのお話を読んで聞かせてくれました。夜に神様の声を聞いた少年サムエルのお話。少年ダビデが巨人ゴリアトを倒したお話。神様を愛した少年ヨシヤ王が、悪いおばあさんに勝利したお話。また、お母さんと一緒にイエス様のところへ行って、手を置いて祝福してもらった子どもたちのお話もジュゲは学びました。ジュゲはイエス様のことをたくさん考えました。そして、夜、眠りにつくと、イエス様がジュゲの上に手を置いて祝福してくださる夢をよく見みました。
ジュゲは聖書のお話をたくさん知るようになりました。
ジュゲが聖書に詳しいことに気がついた大人たちは、ジュゲがまだ2歳のときに教会で説教するように招かれました。前に立ったジュゲは、みんなが自分のことを見ているのに気づくと、怖くて、恥ずかしい気持ちになりました。けれども、息をのんで、大きな魚に飲み込まれたヨナの話をしました。緊張したのでお話の一部を忘れてしまいましたが、安息日学校の先生は、喜んで「よかったですよ」とほめてくれました。
先生の言葉に励まされたジュゲは、それからも絵の入った聖書を見て学び続け、お話を覚えるようになりました。ジュゲは、再び「説教をしてほしい」と頼まれると、時間をかけて説教の準備をしました。リビングに家中の椅子を並べて、教会でみんなの前でお話しているように、練習しました。安息日、ジュゲは前の時よりも安心して説教をすることができました。
ある安息日、ジュゲが説教をすると、誰かがその様子をビデオに撮ってネットにアップしました。それを見たジャーナリストたちは、「小さな伝道師」というタイトルでジュゲのことを報道しました。そうすると、多くの人がそれを見て、ルワンダ中の教会から説教の依頼が届くようになりました。
ジュゲはイエス様のことを話し、たくさんの子どもたちと出会い、友だちになることが大好きです。けれども、特に大好きなのは、説教の終わりにお話を聞いた人が手を挙げ、イエス様に心を捧げるのを見ることです。
ジュゲが7歳の時、遠い町で1週間伝道集会をしないかと誘われました。集会では7日間、毎晩説教をしなければいけません。
最初、ジュゲは怖くて伝道集会なんてできない、と思いましたが、不安な気持ちを神様に打ち明けることにしました。
「大好きな神様、僕に力を与えてください。毎晩お話ができるように助けてください」
ジュゲは力強く説教し、24人がバプテスマを受けました。
今、ジュゲは9歳です。60以上の教会に行き、200万人以上の人々がジュゲの説教を直接、あるいはオンラインで聞きました。
ジュゲは、ルワンダでイエス様の愛を伝える多くの子どもの1人です。子どもたちは、説教、賛美、暗唱聖句を通してイエス様の愛を伝えています。
安息日学校献金は、ルワンダをはじめ、世界中の子どもたちがイエス様を知るために用いられます。皆様のご支援を感謝いたします。
*日本語の伝道地便り(子ども用)は、教団伝道局HPからダウンロードできます。
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