ウガンダ初の伝道所は、首都カンパラからおよそ160キロ離れた、ヌワンガに建設されました。
〈マット・ダニエル(ウガンダ教団総理)〉
ヌワンガは、ウガンダのセブンスデー・アドベンチスト教会史の中で、最も重要な場所です。1927年12月、我々のパイオニアたちは、ここへやってきて、キャンプを張りました。そして、ウガンダ初のセブンスデー・アドベンチスト伝道所が設立されたのです。我々の教会の働きは、この場所から始まり、成長し、国中に広がっていきました。
宣教師たちは、この場所で20年働いたのち、カンパラ市周辺で宣教が前進していることを知ると、この肥沃な1平方マイルの土地から、カンパラ市近郊に伝道本部を移しました。
今、ウガンダの風景は当時と少し変わったかもしれませんが、素晴らしい宣教の機会に満ちていることは変わりません。人口のおよそ80パーセントが35歳以下で、国全体の平均年齢は16歳です。人々は活気とエネルギーに満ちていますが、失業という課題も抱えています。しかし、教会指導者たちは、この課題をキリストの方法を実践することによって、人々を育て、備えさせる機会と捉えています。アドベンチストの働きが始まったヌワンガで、都市伝道センターの活動が始まろうとしています。
〈マット・ダニエル(ウガンダ教団総理)〉
私たちは、弟子訓練と生計訓練を兼ね備えたセンターの設立を考えています。若い人たちをキリストの弟子として育て、セブンスデー・アドベンチストの価値観やライフスタイルの基礎を教えます。それと同時に、生計を立てるために必要な技術を教えます。信仰を分かち合い、教会生活と使命に参加することに加えて、自活する能力を身につけさせるのです。そうすれば、彼らは、国中に出ていってキリストを証しするだけでなく、このヌワンガで身につけた技術を分かち合うことができるでしょう。
〈ナレーター〉
この訓練センターで、学生は農業の実地体験をします。土を耕し、作物を育て、その成長を見守り、収穫を喜ぶ方法を学びます。この農場は、多くの生徒が訓練を受け、能力を身につけるための十分な広さがあります。
〈ルジンダナ・オベド(ヌワンガ農場プロジェクト・マネージャー)〉
この農場は1平方マイルあります。バナナ農園、パイナップル農園、カカオ農園、養魚池(ようぎょいけ)、パッションフルーツ農園などがあります。この農園は、西ウガンダ教区が地域に食料を提供するための第一歩であり、周辺地域への食料供給農場なのです。この農場の目的は、周辺地域へ質の良い食べ物を提供し、飢餓問題を解決することです。
現在、教会は土地の大部分を地域住民に貸し出し、人々の生活を助けています。農場を維持するための働き人も13人いて、農場を訓練センターとして利用する計画は、地元教会や農場の経営者、地域社会にも受け入れられています。
〈ルジンダナ・オベド(ヌワンガ農場計画マネージャー)〉
教会が、実践的な技術や知識を人々に教え、訓練する、このようなセンターや機関を設立することは、理想的なことです。このセンターは、まず教会に、そして地域全体の課題に答えるものとなるでしょう。
〈ムンベレ・サミュエル(ウガンダ教団 安息日学校部部長)〉
教会に集まる青年たちは、訓練を受け、出ていくための技術を身につけます。そして、この場所で身につけた自活できる能力と共に出て行き、宣教の働きは前進するのです。
今回の13回献金は、このセンター建設のために用いられます。教会は、福音を宣べ伝え、自活し、他の弟子を育てるために出て行く若者を、もっとたくさん訓練することを楽しみにしています。この計画のために、特に訓練センターに来る生徒たちのためにお祈りください。
〈マット・ダニエル(ウガンダ教団総理)〉
ウガンダのために、13回献金のご支援を感謝いたします。
2023年1期アドベンチスト・ミッション
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