〈エヴァン・ノット(セブンスデー・アドベンチスト・ドーバー第一教会元牧師)〉
ドーバーはとてもユニークな所です。デラウェア州の州都であり、大学が4つあり、空軍基地もあります。小さな都市の中に、独自の文化が入り交じり、混在しているのです。
〈ニコール・ジョンソン(デラウェア州ドーバーの教師)〉
私の名前はニコールです。デラウェア州ドーバーで生まれ育ちました。実は子どもの頃、この教会に何度か通ったことがあります。中学、高校と進むにつれて教会から離れてしまいました。そして大学を卒業してからこの地域の教師になりました。
パンデミックのあいだ、私は何かが欠けているように感じました。世界が私を一時停止させ、自分と向き合い、静まる時間をくれたようでした。今は、聖霊が私に働きかけてくださっていたのだと信じています。その導きを拒みたくありませんでした。
〈エヴァン・ノット(セブンスデー・アドベンチスト・ドーバー第一教会元牧師)〉
パンデミックが最初に起こり、すべてが閉鎖されたとき、人は最悪の事態を恐れました。教会はパンデミックを生き残れるのだろうか? 学校はどうか? これは私が最初に懸念していたことのひとつでした。パンデミックに見舞われたとき、まず優先したのは、教会の家族でした。直接会うことはできませんが、チームと一緒に少なくとも毎週安息日には説教をしなければ、と思ったのです。
〈ニコール・ジョンソン(デラウェア州ドーバーの教師)〉
いくつかの教会のライブ配信を見始めました。もちろん、ドーバー第一教会は子どもの頃に通っていたので、気になっていました。フェイスブックを通して、ノット牧師の説教をいくつか見つけて視聴しました。自宅にいながらつながりを感じました。
〈エヴァン・ノット(セブンスデー・アドベンチスト・ドーバー第一教会元牧師)〉
ライブ配信は補助的なものでしたが、しばらくのあいだ教会そのものになりました。そこで、対面礼拝により近づけるために、1台だったカメラを3台に増やし、新しい照明も設置しました。私たちは、教会員にとって礼拝をより身近なものにしたいと考えていましたが、思いもしなかった利点として、オンラインで検索した人にとっても礼拝が魅力的になったことでした。
〈ニコール・ジョンソン(デラウェア州ドーバーの教師)〉
教会のメールアドレスを使ってノット牧師に連絡しました。
「親愛なるエヴァン牧師とドーバー第一教会の皆さま。私はあなたの教会のライブ配信に感謝しています。私は自宅から礼拝をずっと視聴しています」
〈エヴァン・ノット(セブンスデー・アドベンチスト・ドーバー第一教会元牧師)〉
このメールは最善な時に届きました。まだパンデミック収まっていませんでしたが、ちょうど対面礼拝を始めた時でした。その数週間前のことです。ハリケーンがやってきて、竜巻が学校を直撃し、教会にも大きな被害をもたらし、私たちはショックを受けていました。パンデミックだけでも充分大変なのに、竜巻に襲われて、すべてが悪い方に向かっているように見えました。
そんな時、ニコールからのメールが届き、教会のオンライン配信を視聴し、イエス様に心をささげる準備、また、教会に加わる準備ができているというのです。牧師として、これ以上嬉しいことはありません。予想していなかったことなのでなおさらです。
〈ニコール・ジョンソン(デラウェア州ドーバーの教師)〉
ノット牧師が連絡をくださったので、もっと学びたいと伝え、毎週ZOOMで聖書研究をすることになりました。そして、ZOOMで、バプテスマを受けたいという決心や、バプテスマを一度も受けたことがないということを話しました。ノット牧師がメリーランド州に引っ越し、新しい仕事に就き、新たな人生を歩まれると聞いた時、私は「今がその時だ」と思いました。そしてノット牧師にバプテスマを授けてほしいと伝えました。二人でバプテスマの誓約を確認し、2021年3月にバプテスマを受けました。
〈エヴァン・ノット(セブンスデー・アドベンチスト・ドーバー第一教会元牧師)〉
牧師や教会にとって大切なことは、信仰によって前進し、神様を信頼することだと思います。教会の成長や伝道について考えるとき、多くの場合、巧みな戦略やマーケティングを行うことによって、ある意味自分自身に頼ろうとしてしまいます。
実際、私たちの場合は、ただ神様の言葉を教会員に効果的に伝えることだけに集中していました。しかし、それをオンラインで配信しところ、思いがけず何人もの人がイエス様に出会ったのです。人々を教会に引き寄せるため自分の力に頼るのをやめ、ある意味手放し、ただ神様に信頼するとき、神様は思いもよらない方法で祝福してくださるのです。
2024年2期アドベンチスト・ミッション
アドベンチストミッション