ブリジットおばあちゃんは、ドイツにある自分の家が大好きです。
おばあちゃんが生まれる前、両親がその家を建てました。キッチンと大きな寝室、そして、とても小さな寝室のある家でした。
おばあちゃんは小さい頃、小さな寝室で、両親は大きな寝室で眠りました。
結婚したとき、彼女と旦那さんは家を買うお金がなかったので、2人が大きな寝室を使い、両親は小さな寝室に移りました。
2人の子どもが生まれ、大きな寝室に4人で寝るようになりました。おじいさんとおばあさんになった両親は、小さな寝室を使い続けました。
小さな家は、狭すぎます。3年後、みんなは大きな家を建てる時だと思いました。
そこで寝室を2つ増やし、小さな家は大きな家になりました。
家が大きくなっても、部屋はすぐにいっぱいになりました。子どもが更に2人生まれ、子どもたちは大きくなり、部屋はもっと必要になりました。そこで屋根を取り払い、天井と新しい屋根の間に、子どもたちが寝るためのロフトを作りました。みんな新しい屋根が気に入り、大工さんは、この屋根は何年ももつと約束してくれました。
20年が経ち、家は変わりました。4人の子どもたちは成長し、それぞれの家に移りました。ブリジットは、おばあちゃんになり、家は古くなり、新しい屋根が必要になりました。暑い日差しのために屋根はひび割れ、雨や雪が降ると、雨もりしました。
新しい屋根がどうしても必要でしたが、そのためにはたくさんのお金が必要なことがわかりました。
そんなとき、おばあちゃんは、イエス様が来られることを外国の人たちに伝える、素晴らしい伝道計画があることを知りました。そのためにお金が集められると、おばあちゃんは献金したいと思いました。けれども、こう考えました。「新しい屋根が必要だから、お金を出すことはできないわ」。新しい屋根のために、お金をためなければなりません。
それでも、おばあちゃんは、この伝道のために献金したいと思いました。そして、こう考えました。「伝道のためにお金をささげても、きっと神様は新しい屋根を与えてくださるわ」。
そして、お金をささげたのです。
数日後、ドイツ政府から手紙が届きました。おばあちゃんは、年をとっていたので、政府から毎月、食べ物や大切なものを買うためのお金を受け取っていました。しかし、この手紙は思いがけないものでした。
手紙には、「追加支給をしなければならないことがわかりました」と書いてありました。そして手紙と一緒に、屋根を新しくするために必要な分のお金がピッタリ入っていました。
おばあちゃんは大喜びしました。大好きなこの家に、これからもずっと住み続けることができるのです。
「お金は大きな奇跡でした。神様に感謝します」と、おばあちゃんは言います。
2020年の13回献金は、ブリジットおばあちゃんの故郷、ドイツの伝道プロジェクトのために用いられました。ドイツは世界中に多くの宣教師を送り出していますが、今期の献金の一部は、ダルムシュタットのアドベンチスト・アカデミーの本館改修に使われます。より多くの宣教師を送り出すことができるようになるでしょう。みなさまのご支援を感謝いたします。
2023年2期アドベンチスト・ミッション
アドベンチストミッション