〈アンソニー・ケント(世界総会、牧師会副会長)〉
ここシェトランド諸島の人口は、2万3千人ほどですが、アドベンチストは一人もいません。私たちは、福音を伝え、人々がイエス様の再臨に備えることを願ってここにやってきました。
シェトランド諸島はスコットランドの一部で、イギリスの最北端に位置します。世界総会、牧師会副会長であるアンソニー・ケントは、スコットランドとイギリスの牧師からなるチームを結成し、1週間島々を自転車で巡り、イエス様を伝え、キリスト教の書籍を配りました。
フェリーで一晩かけて島に着き、福音を知らない人々に伝道する準備をしました。
〈ポール・トンプキンス(トランス・ヨーロッパ支部青年部長、元牧師)〉
私たちが知る限り、ここにアドベンチストは一人もいません。人々に、どのように接触すれば良いでしょうか。もしパウロたちがこのラーウィックに上陸し、伝道を始めるとしたら、何をするでしょうか。
もしかするとパウロも、サイクリング伝道をするのかもしれません。チームは、あらゆる通りを走り、出会った人に話しかけました。
使徒パウロと同様、彼らは、風、雨、また、のぼり坂という苦難に耐えました。
〈アンソニー・ケント(世界総会、牧師会副会長)〉
とても寒いです。ただ、とても楽しいですし、人々の心は開かれています。寒くても、人々は温かなのです。主を賛美します。
サイクリング伝道はこれが初めてではなく、ワシントンDCからセントルイスにかけて、またオーストラリアでも行われたことがあります。
〈アンソニー・ケント(世界総会、牧師会副会長)〉
これまでの経験から、サイクリング伝道は短くても深い会話をすることができ、福音を分かち合う良い機会だということがわかっています。ですから、この場所でもやってみようと思ったのです。
今回シェトランド諸島が選ばれたのには、特別な理由があります。フィリップ・リーキーという男性が1800年代後半に、スコットランドからオーストラリアに移住し、自転車で何千キロも走りながら人々に福音を伝えたのです。その時に出会ったひとりが、アンソニー・ケントの高祖父でした。
〈アンソニー・ケント(世界総会、牧師会副会長)〉
リーキーが自転車で高祖父のところにやってきて『各時代の大争闘』を手渡したことで、彼の人生は完全に変えられました。リーキーの伝道の結果、私たちの家族は7世代にわたるアドベンチストになりました。
私たちの夢は、リーキーの精神と、人々をキリストに導くという彼の願いを、祖国スコットランドで再現することでした。
リーキーの遺志を継ぎ、伝道チームは地の果てまで行くようにというイエス様の召しを受け、シェトランドに行ったのです。
〈アンソニー・ケント(世界総会、牧師会副会長)〉
文字通りシェトランド諸島の一番南、サムバーグまで行き、自転車で、できる限り北上しました。海から海を渡ったのです。
幹線道路だけでなく意図的に家の前を走り、草刈りをしている人、洗濯物を干している人、犬の散歩をしている人、農作業をしている人、屋外で働いている人など、私たちは人々がいる場所に行き、彼らと素晴らしい会話をしました。
チームは、ユニークな伝道方法を試みる価値を見いだしました。
〈アンソニー・ケント(世界総会、牧師会副会長)〉
ここにいるのは牧師で、サイクリストではありませんが、一人の人をイエス様に導くためなら、雨の日も、寒い日も、風の強い日も、自転車に乗って地の果てまで行くことをいといません。
私の夢は、人々がまだイエス様の伝えられていない場所、信徒のいない場所に目を向け、伝道するためにできることをすることです。
サイクリング伝道のように、福音を伝えるために世界中で行われているユニークなミニストリーのためにお祈りください。皆様のご支援を感謝いたします。
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