学校の周りにギャングがいることは良いことでしょうか? 普通は良いことではありませんが、コロンビアのプエルト・テハダでは、良い面もありました。
プエルト・テハダにあるアドベンチスト学校は、およそ70年、子どもたちに教育を提供しています。しかし、危険なギャングたちがこの街に入り込んできました。
ネルソン・リュード(チャプレン)
現在この地域にはおよそ70のギャング組織があります。
キリスト教の価値観を教えるこの学校は、親たちを惹きつけています。彼らは、子どもたちを危険なライフスタイルから遠ざけたいと願っているのです。
ホームズ・ズニガ(教師)
この学校には避難所の役割があります。残念ながら私たちの地域では、ギャングに巻き込まれた子どもたちによる暴力の連鎖に直面しています。多くの親たちが、子どもたちが健全な環境の中で、より良い市民となるために、良い視野とビジョンを持って成長できるよう、このような避難所を探しているのです。
学校がすばらしいキリスト教教育を提供しても、ギャングに加わる生徒が後を断ちません。
ネルソン・リュード(チャプレン)
この学校の生徒が、ギャング、麻薬、強盗の世界に足を踏み入れ、この地域で類を見ない、史上最強といわれる銃の名手になってしまいました。
ギャングの中でも最強のボスになったとはいえ、幼い頃に通ったアドベンチスト学校に特別な思い入れが残っていました。
ある朝、チャプレンが学校に入ると、多くのコンピューターや貴重品が盗まれていました。ギャングの仕業であることは明らかだったので、この元生徒に助けを求めることにしました。
ネルソン・リュード(チャプレン)
彼はすぐに、自分が犯人を見つけると私に言いました。そして30分後に電話をかけてきて、すべて分かったと言いました。彼はギャングのボスですから、皆恐くて震えていましたが、ビデオもコンピューターも扇風機もすべて、すぐに届けてくれたのです。
その日以来、アドベンチスト学校はますます大きくなりました。現在の教室では手狭になり、新しい教室を建設し始めました。
ホームズ・ズニガ(教師)
この学校では現在、幼稚園エリアに、3から5の新しい教室を建てるプロジェクトが進行しています。
(新校舎を案内する)
これは教育局で進めている新しいプロジェクトです。よりよいサービスを提供するには、適切なスペースが必要です。旧校舎には教師が会議をするスペースも無かったので、会議室もつくる予定です。また、生徒たちのレクリエーション・スペースも確保したいと考えています。
13回献金の一部は、このプロジェクトのために用いられます。プエルト・テハダでの教育活動のためにお祈りください。危険な場所ですが、生徒たちの生活は学校の働きによって良いものへと変化しています。世界宣教のための、皆様のご支援を感謝いたします。
2024年3期アドベンチスト・ミッション
アドベンチストミッション