安息日学校部

キシイのろう学校

キシイのろう学校

世界有数のサファリリゾートとして知られるケニアには、多様な野生動物が生息する50もの国立公園や保護区があり、美しい風景が広がっています。 ケニアの人口は5,400万人。60以上の言語が話されています。
キシイは、首都ナイロビから西へ300キロほどの所に位置し、国内初のアドベンチスト学校であるムワタ・アドベンチスト・ろう学校があります。
この学校は、2012年にアドベンチストになった一人の男性によって始められました。しかし、個人運営は厳しく、学校は地元のアドベンチスト教会の指導者たちに託されました。指導者たちは、ビジョンと共にこの学校を引き継ぎました。

〈トム・ケネディ・ミランダ(南ケニア教団 総務局長)〉
私たちは、支部全体のモデル校となるような、現代的なろう学校を作りたいと思っています。誰もが自分の子どもを入学させたいと思う、現代的で素晴らしい施設を備えた学校です。

ビジョンを持って、指導者たちは、耳の不自由な生徒たちにキリスト教教育を提供するため、真剣に働きました。

〈ラメック・アティカ(南ケニア教団 教育部部長)〉
教団が資金を調達し、教室を建て始めました。最初の2つの教室に加えて、2つの教室と事務室と職員室を加え、教室は6つになりました。現在、その内の2つの教室が、生徒のための女子寮と、男子寮として使われています。

現在、生徒は64人います。中には家族から拒絶され、家で隠されていた子もいます。耳の不自由な者は呪われており、家の恥だと信じる人たちがいるからです。

〈ラメック・アティカ(南ケニア教団 教育部部長)〉
私たちは、そういう子どもたちを学校に連れてきて、食費を払い、制服を用意し、他の生徒たちと一緒に学ばせています。

生徒たちの多くは貧しい家庭で育ち、中にはエイズにかかっている生徒もいます。学校は彼らにとって最も安全な場所であり、神様との関係を築くことができる場所です。

〈ラメック・アティカ(南ケニア教団 教育部部長)〉
学校はアドベンチスト教会によって運営され、安息日学校、礼拝、午後のプログラムがあります。週の半ばには祈祷会、金曜日にはベスパ―があります。生徒は教師を通して霊的に養われています。

〈マイケル・オディアンボ(7年生〔日本の中学1年生〕〈手話通訳つき〉)
先生たちは、ていねいに教えてくれるので、感謝しています。先生たちは、イエス様を知ることや、聖書を学ぶことを助けてくれます。

どの学校にも課題があります。この学校の課題は、資金不足で中断された新しい寮を完成させることです。

〈ヴェラ・ジャレド(ムワタ学校長〈手話通訳つき〉)
現在、学校の寮を建設しています。もうすぐ完成予定ですが、今は、寮の代わりに教室を使用しています。一つは女子用、もう一つは男子用です。夜になるとここで寝泊まりしています。部屋はとても狭いために、早く寮を完成させ、広い寮にベッドを移動できるように最大限の努力をしています

学校の運営は大変ですが、困難な中でも、主を賛美する理由はいつもあります。

〈ヴェラ・ジャレド(ムワタ学校長〈手話通訳つき〉)
主は私たちと共にいてくださいます。神様がおられなければ、先生方に給料を払うことも、生徒たちを養うことも、寮の建設を続けることもできません。主にはすべてのことが可能です。主がおられることを実際に経験しています。

今期の13回献金の一部は、学生が安全に勉強できるよう、学生寮の完成と多目的ホールの建設のために用いられます。

2023年1期アドベンチスト・ミッション
アドベンチストミッション