スティーブン・ハスケルは、最初にポルトガルを訪れたアドベンチストの牧師です。彼は世界総会の任務で、宣教を前進させるために世界中を旅していました。そして1889年7月、ポルトガルを訪れたのです。
アドベンチストの活動が始まったのは1904年9月26日、リスボンに最初の宣教師夫婦が到着してからでした。クラレンス・エマーソンとその妻メアリーは、赤ちゃんと共に、アドベンチストメッセージを広める情熱にあふれた若い家族でした。2人はポルトガル語を学んだ後、アドベンチストの書籍を販売し、訪問し、説教を行いました。
このような献身から、ポルトガルのアドベンチスト教会は、教会員数1万人になるまで成長しました。しかしこの国の人口は1,000万人で、さまざまな課題を抱えています。成長する都市で福音を伝えることは困難で、人々は忙しく、キリスト教以外のことに心を奪われています。
アドベンチストがポルトガルで有意義な関係を築く1つの方法は、教育です。セトゥーバル・アドベンチスト小学校は1983年に開校しました。リリータは最初の教師です。彼女は、たった2人の子どもを教会で教え、学校が始まったことを覚えています。
〈リリータ(セトゥーバル・アドベンチスト学校の元教師)〉
フェルナンドとホルヘが最初の生徒でした。それから他の子どもたちがやってきて、子どもたちの数が増えていきました。初年度の終わりに、28人の子どもたちが在籍していましたが、学校を続けることが許可されると、さらに多くの子どもたちが通うようになりました。
小さな教会はすぐ手狭になり、隣の建物が使えるようになると、引っ越しました。保護者たちは、この学校には標準的なカリキュラム以上のものがあると気づきました。子供たちがキリスト教の価値観を身につけることは、家族がアドベンチスト教会へ関心を持つ理由となっています。
〈エマニュエル・エステヴェス(学校理事会の長)〉
私たちは、学校を感化センターだと思っています。学校は、学校の児童だけでなく、教会に来ていない子ども、他の教会の子どものためにも働きます。それは、この学校の素晴らしい伝道方法です。特別な機会や定期的に教会に来る子どもたち、そしてその家族にも影響を与え、その中には、パスファインダークラブに参加し最終的にバプテスマを受けた若者もいます。
〈ダリオ・サントス(教会牧師)〉
これが、パスファインダーが教会の教育プロジェクトを補っている理由です。最終的に、永遠のための教育を目指しています。この教会の根底には、明確な宣教のビジョンがあります。
〈エマニュエル・エステヴェス (学校理事会の長)〉
この学校が40年間取り組んでいることは、学校生活と教会生活との強い結びつきです。
〈リリータ(セトゥーバル・アドベンチスト学校の元教師)〉
私たちはイエス様のことを子どもたちに伝えるだけでなく、教会に来られる両親や保護者、そして、アドベンチストになった子どもたちや、その両親にも伝えます。
この小さな学校には大きな可能性がありますが、残念なことに、学校を拡大するための十分なスペースも、資産もありません。職員、児童、家族は、この学校の可能性に対応できる新しい建物のために祈っています。
今期の13回献金の一部は、急成長している地域に新校舎を建設するために用いられます。より多くの家族がアドベンチスト教育の影響を受けることになるでしょう。
〈リリータ(セトゥーバル・アドベンチスト学校元教師)〉
私は、この学校の成長と発展をいつも祈っています。いつの日か、より大きく、より良い施設を備えた、より良い学校になること、それが私たちの目指す姿です。この学校は私のうちにあり、私のうちにこの学校はあるのです。
プロジェクトのためにお祈りください。ポルトガルの家族に影響を与える13回献金へのご支援を感謝します。
2023年2期アドベンチスト・ミッション
アドベンチストミッション