ポーランドで、6歳のユリアがアドベンチストの幼稚園に着いたとき、雨がザーザーと降っていました。みんな濡れたコートを脱いで部屋に入ります。朝礼拝の時間です。
ユリアは席に着いて、先生が話すのを待ちました。彼女は先生が何を質問して、どう答えればいいかわかっていました。
10人ほどの子どもたちが座って静かになると、先生が質問をしました。
「みなさん、おはようございます!」と先生。「今日神様に感謝したいことや、お祈りのリクエストがある人はいますか?」
ユリアはすぐ手を挙げました。
「はい、ユリアさん」と先生。
「神様に雨が止むようお願いしたいです」「外に出たいから」
先生はにっこりました。外に出たがっているのは、ユリアだけでないとわかっていたからです。今朝は、みんな雨の中を少し悲しそうにやってきました。毎日外に出るのを楽しみにしているからです。
ユリアの幼稚園では、外に出るのは休み時間だけではありません。神様について学ぶ時にも外に出かけます。神様の造られた自然を探検するため、先生は毎日、近くの野原や森に連れていってくれます。そこで遊んだり、食事をしたりします。ユリアは弟と木登りをしたり、パンを木の棒に刺して、焚き火で焼いたりします。ユリアは自分で焼いたカリカリのトーストが大好きです!
先生は、ユリアと子どもたちを見てから、窓の外を見てみました。雨は、さっきよりもっと激しく降っているようです。今日は一日雨の予報でした。
でも、先生はユリアがお祈りしたいと思ったことを嬉しく思いました。ユリアの家ではお祈りをしません。幼稚園で初めて祈ることを学んだのです。「そうね。雨を止めてくれるよう祈りましょう」と先生。「外に行けたら良いわよね」
ほかのみんなも感謝と祈りのリクエストをしたあと、先生が祈りました。
「神様、どうか外に出られるように数時間雨を止めてください」
9時になりました。いつも外に出る時間です。ジュリアが窓の外を見ると、
なんと、雨はやんでいたのです!
ユリアと子どもたちは、大喜びでコートを着て外に飛び出しました。草も、木も濡れていますが、雨は降っていません。自然の中で、神様のことを学べます。
お昼になると、先生はお昼ですよ、と子ども達に声をかけました。みんなでカフェテリアに入り、小学校の子どもたちと一緒に食事をします。食べ始めると、雨はまた激しく降り出しました。
ユリアは、力強い神様に尊敬と親しみを感じました。神様が祈りを聞き、素晴らしい方法で応えてくださったのです。「先生!」「神様がお祈りを聞いてくれたのね。外に出たとき雨はやんでいたのに、中に入ったら雨が降ってきた。神様ってすごい!」
世界中の教会の学校で、ユリアのような子どもたちに神様の愛を教えています。皆様の安息日学校献金を感謝いたします。
2023年3期アドベンチスト・ミッション
アドベンチストミッション