安息日学校部

第9課 青年用 村上亮

2022年第4期「永遠の命」

PDFダウンロード

第9課   矛盾する聖句?   村上亮

 

  • 今週のポイント
    1. イエス・キリストの復活と、その復活を信じることができるようにイエス・キリストが与えられている証拠を学びます。このテーマを明確に理解することは、キリストが私たちのために既に成し遂げてくださったことに対する誤解を避け、クリスチャンの望みである永遠の命について深く理解するために役立ちます。(副読本51頁)
    2. イエス・キリストが十字架の上で死んだとき、弟子や信じていた人々は、希望が断たれたと落ち込みました。しかし、イエスを救い主と信じていなかった当時の権力者たちは、イエスが生きている間に、旧約聖書のヨナの話を通して、ご自分が三日後に復活するとはっきり繰り返し伝えていました。ですので、もしも復活したと思われるような出来事があれば不都合になります。権力者たちは、岩を掘った墓の前に大きな石を置いて、誰も開けられないように封をし、誰も墓に入ることも出ることできないようにローマの番兵を置きました。それは、イエス・キリストが生きていたときの行動から死後に復活することが否定できなかったからです。
    3. イエス・キリストは十字架の上で死んだということが確認されていましたが、イエス・キリストを入れていたはずの墓が空っぽになっていたことを、イエス・キリストの復活を信じていないローマの番兵たちが、墓に封をして見張るように言っていた人々に報告をしています。イエスの復活には父なる神と聖霊なる神が関わっていました。神の力は死を越えて復活できるという希望を、イエス・キリストが示しています。
    4. イエスが十字架の上で死なれたとき地震が起こりました。この地震の際に多くの聖なる者が生き返り、その後、この聖なる者たちの席は天の国にありました。それはイエスの再臨のときによみがえり、天にイエスと共にあげられる人のモデルでした。この聖なる者の復活が、イエスを信じていなかった人々にさえイエスが救い主であることを受け入れさせる証拠でした。
    5. イエスの十字架の死によって救い主を失ったと悲しんでいた弟子や親しい人たちのもとに、墓からよみがえったイエスは会いに来られました。直接会うことや、弟子のトマスのように直接そのイエスの傷跡に触れるということは、イエスのよみがえりを人々に示す証拠となりました。今の私たちは、直接イエスの復活を目にしたわけではありませんが、信仰によってこの出来事を事実と受け入れています。見ないで信じることができるのはイエスの十字架による救いがあるからです。
    6. 初穂は聖書で最初の実りを神にささげる習慣があり、収穫物の出来栄えを確認するものでした。また私たちの献身やイエスに従う生き方のモデルを表しています。イエスがまず死からよみがえるという復活を通して、将来私たちがイエスの再臨を目にするときが来ることを期待できると教えています。

 

  • 用語解説

・聖なる者:救い主を待望して、聖書の教えを守っていた人々

 

  • ディスカッションのためのテーマ
    1. イエスの死に対する勝利は、どのような希望を与えていますか。
    2. 死に対する勝利を知ったなかでライフスタイルに変化がありますか。